
英語長文を読んでいて知らない単語が出てきたら焦ってしまって、読めなくなってしまうんです。
英語長文を読む上で「単語力」はとても大切です。
「英語長文を読むためには、出てくる英単語の8割を知っていないといけない」と言われています。

8割!?じゃあ、やっぱり単語を覚えていくしかないんですね・・・。
もちろん単語を覚えるにこしたことはない。けど、知らない単語に出会ったときの対処法を知っておけば安心だよね。

悩み
- 英語長文の中に未知語が出てきたら分からなくなってしまう。
- 未知語が出てきたときにどうしたらいいのか知りたい!
この記事では英語長文を読んでいて、未知語が出てきたときにどう対処したら良いのかについてを解説していきます。

単語力が弱い私としては、是非知りたい!
この記事を書いた人
現役英語教師(20年目)。高校3年時、1日14時間の独学で偏差値40台から80まで上げる。浪人を経験し、文学部英文科から英語教師の道へ。英検1級一発合格・TOEIC満点。教育困難校からトップ校で勤務。abcを書けない生徒から東大・京大を受験する生徒まで指導経験あり。
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英語長文の読み方のコツ【未知語は必ずある】

英語長文を読む上で「未知語は必ずあるものだ」と思いましょう。

いくら単語を頑張って覚えても知らない単語はあるの?
私の経験上、どれだけ単語学習をしても、英検やTOEIC、大学入試の英語長文で、知らない単語はいくらでも出てくるよ。

英検1級の必要単語数は10,000単語と言われています。
それだけ単語を覚えていても、やはり知らない単語はたくさん出てくるものです。

すべての単語を覚えることができないから、知らない単語が出てきて当たり前と考えたらいいのね。
その通り。知らない単語は、ぼんやりとでいいから意味を推測して読んでいけばいいんだ。

英語長文の読み方 未知語を推測する2つの方法

英語長文の中で未知語に出会ったら、その意味を推測して読んでいくことになります。

意味の推測ってどうやったらいいの?
「単語の意味は文脈から推測すべき」と言われますが「文脈」というのも曖昧な言い方ですね。
もう少し具体的に、単語の意味を推測する2つの方法を考えてよう。

未知語はディスコースマーカーで推測

1つ目はディスコースマーカーで推測するやり方になります。
ディスコースマーカー
文章の流れ(文脈)をわかりやすく示すための標識のような語句のこと

どうやってディスコースマーカー使ったらいいの?
ディスコースマーカーにはそれぞれ役割があり、その役割を利用して考えます。
単語の意味の推測で一番使うのは「言いかえ」や「同格」のディスコースマーカー。
言いかえ・同格の例
- in other words「つまり・・・」
- in a sense「ある意味・・・」
- that is to say「すなわち・・・」
- or「すなわち・・・」
- ,(カンマ)同格表現
- :(コロン)同格表現
- ー(ダッシュ)同格表現
こうしたディスコースマーカーの前後は同じ意味になっていることになる。

例1
I want to study astronomy, or the science of stars.
Q:astronomyの意味は?

"astronomy"の後に「同格」の"or"があるから"the science of stars"と同じ意味ってこと??
その通り!「星の科学」つまり「天文学」って意味になるね。

例2
My grandmother is slightly deaf. In other words she is hard of hearing.
Q:deafの意味は?

"she is hard of hearing"と同じような意味だから「耳が遠い」ってことになるのね!
このようにディスコースマーカーの働きや役割を理解しておくと、知らない単語の意味が推測できる場合があります。
ディスコースマーカーについては別の記事でまとめていますので、合わせてお読みください。
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【英語長文攻略法】ディスコースマーカーで読解力アップ!TOEIC・英検にも対応|現役英語教師が解説
続きを見る
未知語は接頭辞・接尾辞で推測

2つ目の方法は「接頭辞・接尾辞」から意味を推測していく方法になります。

うーん・・・??なんですか、それは?
単語を構成する要素だ。これを知っておくと色々と便利なんだよ。

単語の成り立ち
【接頭辞+語根+接尾辞】
単語は中心の意味の「語幹」に「接頭辞」や「接尾辞」が前後にくっついています。
(例)re-:「後ろに・もとへ・再び・繰り返し」
re-flect「反射する」, re-use「再利用する」
re-turn「戻る」, re-bound「はね返る」
(例)-ful:「〜に満ちた」
hope-ful「希望に満ちた」, use-ful「役に立つ」

なるほど〜。「接頭辞」や「接尾辞」を知っていると、なんとなく意味が推測できるんですね。
そうだね。いくつかの接頭辞や接尾辞を知っておくと便利だよ。

長文を読んでいてよく目にする接頭辞・接尾辞を紹介しておきます。
代表的な接頭辞
- bi-:「2・複・重」 bicycle
- co-/com-:「共同・ともに」cohabit, compare
- dis-:「反対・分離」dishonest
- en-:「中に入れる・〜にする」encase
- ex-:「前の・元の」export
- ill-/il-:「不当・ひどい」illegal
- in-/im-/ir:「否定」inability
- pre-:「前の」prewar
- pro-:「前に」propose
- re-:「再び」replace
- un-:「逆」「1つ」unlock
続いて、接尾辞です。
代表的な接頭辞
- -able/-ible:「〜できる」believable
- -ee:「〜される人」employee
- -er :「〜する人」reader
- -ism:「〜主義」socialism
接頭辞や接尾辞をある程度知っておくと、未知語の大体の意味を推測できますね。
接頭辞や接尾辞に関する知識を持つと、自分の語彙力も2倍3倍に膨れ上がるよ。

英語長文の読み方 未知語は推測できる

英語長文を読んでいく上で、単語の知識は必須です。
しかし、必ず知らない単語は出てきます。
知らない単語が出てきたからといって焦らず、2つの推測パターンを利用して、未知語に対処していきましょう。

単語の推測ができると少し安心できますね。
いきなり推測しろ!って言われても難しいだろうから、長文を読む中で練習したらいいね。

単語の推測をする練習には「多読」がおすすめ。
多読の原則は辞書を使わない読み方だから、必然的に分からない単語を推測して読み進めることになります。
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【驚きの効果!】英語多読のやり方|現役英語教師が解説
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単語を推測できるようになれば、英語長文も怖くない!
ただ、語彙は増やしていこうね!


はい・・・頑張ります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
みなさんの英語学習のお役に立てば幸いです。