英検3級の2次試験(面接試験)の対策って何をしたらいいの?
英検の3級の面接試験は、試験の流れ、傾向と対策を押さえておくことがまず大切。
面接試験全体の傾向と対策に関しては、別の記事でまとめてあるので、まずそちらを参考に!
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【中学1年生からの】英検3級の面接試験対策|面接官の経験のある現役英語教師が解説
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面接試験の傾向と対策を踏まえて、しっかりと練習をしていけば合格の可能性は高まります。
面接試験を一発で合格するためには、全部で5問ある問題のうち、最初の3問(パッセージとイラスト問題)をしっかりと答えておきたい。なぜなら問4と問5は問題に当たり外れがあるからです。
第4問と5問には、答えにくかったり、答えが思いつかない質問をされる可能性があるんだよね。
一方で、問1〜問3のパッセージ問題とイラスト問題は、かなり対策が立てやすく、がっつり点数が稼げます。
英検3級の面接試験の合格ラインが60%程度ということを考えると、この3問をきっちり答えたら合格はググッと近づきます。
この記事では、英検3級の面接試験の問1(パッセージ問題)をほぼ100%答える簡単な方法を解説します。英検3級の面接試験を受ける方はぜひ参考にしてくださいね。
英検3級面接の第1問ってどんな問題?
まず最初に英検3級の第1問の問題内容を確認しておきましょう。
第1問は3つのパートがセットになっていると考えてください。
英検3級パッセージの内容
- パッセージ(英文)を黙読する。(20秒)
- パッセージの音読する。
- パッセージに関する質問に答える。←これがメイン
実際の過去問で確認してみましょう。
"Listening to the Radio"というタイトルの30語程度のパッセージについて、①20秒で黙読し、②音読をしたあとで、③面接官から第1問の質問をされます。
Question
Look at the passage, what can people learn from the radio?
(本文を見てください。人々はラジオから何を学ぶことができますか?)
すぐに本文を理解して、答えないといけないから、難しそう・・・。
本文の内容理解をして、問いに答えるのが理想だし、正しいやり方。
けど、すごく簡単に解答できるコツがあるよ。
それはぜひ知りたい!!
それでは、今回のメインテーマの「簡単に第1問に解答できるテクニック」を伝授していきます。
英検3級面接の第1問はパターンで攻略
英検3級の問1はパターンを知れば簡単に攻略できます。
第1問の質問には大きく2つのパターンがあります。
- What(何)で聞く(Whereの時もある)
- Why(なぜ)で聞く
"絶対に100%この2つだけ"とは言い切れませんが、ほぼ間違いなくこの2パターンの質問になります。
Whatの質問とWhyの質問には、それぞれ解答のパターンがあるから、それさえ押さえたら楽勝だよ!
英検3級の第1問①Whatのパターン
まず、Whatで聞かれるパターンの注目ポイントと答え方を確認します。
ポイント
- 質問文の主語(S)と動詞(V)に注意。
- 本文から質問文に出てきたSVが含まれる文を探す。
- 主語を代名詞に変えて答える。
実際に、先ほどの問題の質問文で確認してみましょう。
質問文の例
Look at the passage, what can people learn from the radio?
質問文から聞き取るべきキーワード(SとV)は、"people can learn"になります。これが含まれる文章を本文から探していきます。
”People can learn English and other languages from the radio”のところ??
そうだね。その部分を答えたら大丈夫だよ。
キーワードが含まれる該当箇所は、"People can learn English and other languages from the radio"になります。
仕上げとして、この文の主語を代名詞に変えます。
代名詞とは・・・
代名詞とは、その名の通り代わりをする名詞。
- 単数で物→ it(それ)
- 複数で物→ they(それら)
- 単数で人→ he(彼)/ she(彼女)
- 複数で人→ they(彼ら / 彼女ら)
上の4つが英検でよく出る主語になる代名詞ですね。
今回の主語は、"people(人々)"なので "they"という代名詞に変えます。
(解答)They can learn English and other languages (from the radio).
ちなみに、このパターンではWhat以外にもWhere(どこで)で聞かれることもよくあります。
Whereで聞かれても、基本的にはwhatのパターンと同じ手順で考えたら大丈夫です。
この問題に対する質問文は次の通り。
質問文
Look at the passage, where do many people go to see new movies?
この質問文はWhereで聞かれているけど、Whatのパターンと同じ手順で考えたら大丈夫。質問文からしっかりと主語と動詞をしっかり聞き取ろう!
この質問文のSVは、many people(S)とgo(V)になるので、そのキーワードが含まれる英文を本文から探していけば良いだけです。
"Many people go to theaters to see new movies"という文が答えの英文になるね。
答えの英文が見つかれば、あとは主語を代名詞に変えたら完成です。
(解答)They go to theaters ( to see new movies).
Whereの時も手順は一緒なのね。安心した!
英検3級の第1問②Whyのパターン
続いてWhyで答えるパターンの注目ポイントと答え方を確認します。
ポイント
- パッセージ中に出てくる、"so(そういうわけで)"に着目
- "so"の1つ前の文が答えの箇所
- 前の文の主語を代名詞に変形させて、Becauseを最初に置いてから答える。
なんかちょっとごちゃごちゃしてて、よく分からない・・・。
説明だけでは理解しにくいので、実際に問題を見ながら確認をしていきましょう。
この問題の本文には、キーワードの"so"が出てきています。
質問がWhyで始まるのであれば、このsoの前が答えの箇所です。
質問文
Please look at the passage. Why do people have a good time at summer festivals?
(本文を見てください。なぜ人々は夏祭りで楽しい時間を過ごしているのですか。)
答えの文は"so"の前の文なので、"People can watch many kinds of shows"が答えの文になりますね。
この文の主語(People)を代名詞( They )に変えて、"Because〜"を最初に置いて答えたら満点です。
(解答)Because they can watch many kinds of shows.
Whyのパターンだと、すごい簡単に解けちゃうね。
本文を理解する必要ってあるの??
第1問だけに限って話をすると、黙読の段階でキーワード(so)を見ると、答えはすぐに分かってしまう。
もっとも、音読するときに、ある程度の内容理解がないと正しく読めないから、本文理解は必要だけどね。
英検3級第1問まとめ
- 質問文のパターンに注目する。
- Whatパターンは、質問文の主語と動詞が含まれている文が答え。
- Whyパターンは、soの1つ前の文が答え。
- 答えの文の主語を代名詞に変える
たったこれだけで、第1問はほとんど解答ができてしまいます。
本文の中に知らない単語がたくさんあって、内容がほとんど分からないような状態でも、正解を答えられる方法なので、ぜひマスターしておきたいね。
実際に、うちの中1の娘も、読めない単語や知らない単語がたくさんある中で、第1問はかなり楽に答えられたとのこと。
無事3級に一発合格しています。
まとめ テクニックに頼りすぎないように
今回は、英検3級の面接試験の第1問パッセージ問題について解説をしてきました。
今回解説した方法は、2つのパターンに特化したテクニック的な解法です。現時点(2021年11月)では、このやり方でほぼ確実に満点解答が作れます。
ただし、テクニックで英語力は上がらないから、日頃のお勉強しっかりして、土台の英語力をあげていきましょう。
突然、問題が変わってくることもあるし、第1問だけ解答できても意味がありません。準2級の面接の合格ラインは6割ですからね。
第2問以降にも答えるためには、トータルの英語力が必要になります。
トータルの英語力って、何をしたらいいの?
手っ取り早いのは語彙力を付けることだね。単語を1つでもたくさん知っていることが英語力の土台になるのは間違いないよ。
トータルの英語力をあげつつ、今回紹介したようなテクニックを利用して、面接の一発合格を目指しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。