こんにちは、たそです!
今回は、英語(文法)の基礎の考え方を紹介します。
これまで、いろいろな学力の生徒に英語を教えてきました。「本当に英語が苦手」な生徒は、一体何が分かっていないのか??
それはズバリ!SV感覚、言い換えると、英語の「語順」の感覚です。
ここが抜けていると、いくら単語を覚えて、英文法の勉強をしても、英語ができるようになりません。
英語は語順が命!これを押さえていきましょう。
こんな人向けに書いています
- 英語が本気で苦手な中高生(偏差値40かそれ以下)
- 英語が苦手な生徒を教えている先生
今回の記事は、現役教師としての実体験に基づいています。皆さんの参考になれば幸いです。
英語の基礎が身についていない生徒たち
私自身、英語が本当に苦手な生徒に、「英語をどうやって教えたらいいのか??」を悩んできました。
まず苦手な生徒が最初にいうセリフは・・・
英単語の意味がわかりません。。。
とりあえず辞書で調べなさい!
と根気よく辞書指導をするも、次に言ってくるのは・・・
単語の意味が分かっても、つなぎ方が分からないから読めません・・・
つなぎ方???
英語が本当に苦手な生徒は、単語の意味が分かっても、どう英語を読んだらいいのかが分からない。
私が教えてきた生徒は「つなぎ方」という表現を使いました。
私自身、こうした生徒に、どこから手をつけたらいいのか、さっぱりという感じでした。
そんな中、テストの並べ替え問題を採点している時に気づいたこと。
語順がめちゃくちゃ!どう考えたら、こうなるの??という感じ。
構文やイディオムなんか、もってのほかで、S(主語)V(述語)すらでたらめという状態。
ここでの仮説として、英語が苦手な生徒は、英語の語順の感覚がまったく身に付いていないのではないか?と考えて授業を変えていきました。
具体的な授業の中身は置いておいて、私の結論としては・・・
英語が超苦手な人は、英語の語順の感覚がでたらめ
ということになりました。
つまり、この語順感覚を身に付けると、かなり英語力が向上することになります。
英語の基礎はSV感覚
英語の基礎は、S(主語)V(述語)という語順の感覚。
多少英語ができる人にとっては、とっくに超えているハードルですが、苦手な人はこの英語の語順でつまづいている場合が多い。
とりあえず、英語は最初にSV。
ここを間違うと、何にも入ってこないんですね。
日本語だと、S(主語)とV(述語)が離れていることが多い。
「私は(S) 〜〜〜を・・・・・・・します(V)」(日本語)
でも、英語の場合は、まずS(主語)とV(述語)がきます。
「私は(S)・・・します(V) 〜〜〜〜を」(英語)
最初にSVがきて、その後に必要な情報を付け加えていくのが、英語の語順感覚になります。
当たり前のことなんだけど、この基本中の基本が身に付いていない中高生は意外と多い!
英語の基礎を意識して授業とドリルを実施
英語の基礎の語順感覚の定着を目指して取り組んだことは、次の2つだけ。
取り組んだ内容
- 英文を読む時にSVを見つける
- 並べ替えのドリルをする
この2つだけをコツコツを繰り返しました。
もう少し具体的に見ていきましょう。
英語の語順感覚を身につけるコツ① SVを見つけながら読む
まず最初にしたことは、英文を読む時に、SとVを探しながら読む。
文の長さに関係なくSVを見つける。
「何がSで、何がVか?」と悩む人にはシンプルに・・・
文の最初に出てくる物や人がS!
少し乱暴ですが、細かなルールは理解しにくいので、最初はざっくりで問題ありません。
V(述語)は「動作をあらわす単語」という感じで、ざっくり捉えていけば、最初は十分です。
目的は、品詞のルールや文型を理解することではなくて、語順感覚を身に付けることなのですからね。
英語の語順感覚を身につけるコツ② 並べ替えのドリルをする
次にすべきことは、日本語をヒントに英語の並べ替えの練習をすること。
日本語の語順を英語の語順に変換できるようになります。
日本語の語順を、頭の中で英語の語順へと変えていくトレーニングをしていきます。
このトレーニングにおすすめなのが「語順がひらめく!中3英語並べかえ問題: 基本英文を完全マスター」
並べ替えの問題だけを集中してトレーニングできる珍しい問題集。
中学1〜3年までのシリーズがあるので、自分の学力・生徒の学力に応じて選択すれば良いですね。
語順で引っかかる生徒は、高校レベルの問題集をやっても、理解できない場合が多い。
中学レベルの英語で練習するのが最適です。
まとめ 英語の基礎は語順感覚
読む時にSVを意識すること、並べ替えのドリルをすること。
この2点をしっかりするだけで、本当に英語が苦手な生徒でも、英語が多少はわかるようになったようです。
少なくとも、並べ替え問題は間違えなくなりました。
今回は、本気で英語が苦手な人むけに、「英語の語順感覚を身に付ける」ための1つの方法を紹介しました。
もちろん、「語順感覚が身に付けばすべて解決」というわけではありませんが、英語の語順は、英文法の土台。
ここがきっちり押さえられないと、英語力は上がっていきません。
「本当に英語がダメだ・・・」と悩むなら、今回紹介した語順を意識した勉強方法を取り入れてみましょう。
- 英語を読むときにSとVを把握する
- 並べ替えに特化した問題集をする
まずは、この2つを頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。