英語力を上げるためには「英文法」の理解が必要。
そう考えて文法問題集や参考書に取り組んでも、「そもそも解説や説明の意味がよく分からない」と悩んでいませんか?
この記事では、英語が超初心者のあなたのために、文法問題や参考書の解説を読み解くために必要な英文法のイロハを解説していきます。
今回のテーマは「名詞」だよ。
「名詞」というと人や物の名前でしたよね?
そうそう!でも、前回の動詞と同じように、名詞にも「加算名詞」「集合名詞」とかいろんな「◯◯名詞」があるからね。
なんか複雑そうな感じですね・・・。
前回の5時間目で、いろいろな動詞について勉強をしましたが、今回は名詞の種類について押さえておきましょう。
この名詞の種類についても、あまり学校の授業では時間を割けないけど、超大切な分野だったりしますし、「〇〇名詞」が分からないと、参考書や問題集の解説を理解できないことも。
この記事を読んで、名詞マスターになりましょう。
英語の名詞の種類
それでは英語の名詞の種類から押さえていきましょう。
英語の名詞は、まず大枠で2つに別れ、さらに5つの種類があります。合わせて7種類と考えましょう。
7種類もあるんですか!!
確かに、日本語と比べると多いねぇ。でも、英語では、名詞の種類によって使い方が違うから、知っておかないといけないね。
種類だけで言えば、日本語よりも複雑かもしれませんが、英語の場合は種類によって使い方が決まっています。
逆に日本語は、種類は少ないからこそ、使い方があいまいで感覚的。
ルール的にかっちり決まっている英語の方が勉強はしやすいかもしれないですよ。
それでは、7種類の名詞たちをチェックしましょう。
色々な英語の名詞たち
基本の種類をチェック!下の表のようになります。
可算名詞と不可算名詞は聞いたことがあります!
可算・不可算はかなり大切な考えだからね。これが今回のメインテーマ。まずはそこから確認しよう。
可算名詞と不可算名詞
数えられる(可算)と数えられない(不可算)の発想は日本にはないユニークなものですね。
英語の名詞には数えられるもの(可算名詞)と数えられないもの(不可算名詞)がある。
まずはこの区別を理解しましょう。
英語では、具体的な形を持つものを数えられる名詞、形がなかったり目に見えないものを数えられない名詞と区別をしているよ。
可算名詞(数えられる名詞)
可算名詞(数えられる名詞)は、具体的に形があって数えられるものという考え方。
辞書や単語帳では[C]のマークがついています。(C=countable:数えられる)
可算名詞が基本だと考えてもいいね。
student, dog, cat, car, book, houseなど。
英語で名詞を使うときには数が大切になります。
その名詞が1つなのか(単数)、2つ以上(複数)なのか、を意識する必要があるんですね。
●単数の場合
a[an]/theのような冠詞、myのような所有格、thisのようなものとセットで使われて、単独では使えません。
I have a dog.(私は犬を(1匹)飼っている)
I know this dog.(私はこの犬を知っている)
I have dog. ←dogは単独で使わない。
●複数の場合
数えられる名詞が2つ以上ある時、その名詞を複数形(sやesを付ける)にする。単独で使うことができる。
1つを表すa[an]やthis等とセットでは使えないからね。
I have two dogs.(私は2匹犬を飼っている)
I have a dogs. ← dogs(複数形)なのに a をつけてはいけません。
英語の名詞は数が大切。数えられる名詞には単数と複数がある。
不可算名詞名詞
不可算名詞(数えられない名詞)は、具体的な形がないようなものという考え方。
辞書や単語帳では[U]のマークがついています。(U=uncountable:数えられない)
water(水), air(空気), love(愛),time(時間),money(お金)など
不可算名詞は、単数形でa[an]をつけないことを覚えておきましょう。
Time is money.(時は金なり)
A time is moneys. ← aを付けない。複数形にしない。
あれ?でもmoneyってなんで数えられないんですか??お金だから数えられるような気がしますけど・・・
確かにそう思うだろうね。では、数えられない名詞についてもう少し掘り下げていこう!
不可算名詞のざっくりとした捉え方
先ほどの一覧表をもう一度確認しましょう。
英語の名詞は、まず可算と不可算という区別があります。
さらに可算名詞には①普通名詞と②集合名詞の一部、不可算名詞には②集合名詞の一部と③〜⑤の名詞が入ってきます。
すごい分かりにくいです・・・
ま、用語として知っているくらいで十分だよ。それよりも、もっとざっくりと不可算名詞のニュアンスを掴んでおこうね。
不可算名詞の捉え方
色々と小難しい名詞の種類が出てきましたが、不可算名詞は次のような感じのものだと考えておきましょう。
不可算名詞の捉え方
- 「〇〇類」と1つで考えるもの
- 液体・気体など形の変わるもの
- 実際に存在しないもの
- 人や地名など数える必要がないもの
「〇〇類」と1つで考えるもの。(集合名詞)
例)furniture(家具類),baggage(荷物類),money(お金),homework(宿題)など
furnitureは「家具」という意味の不可算名詞。イスとか机のような1つ1つの家具は数えることができるけど、「家具類」という考えは1つで数える必要が無いんでしょうね。
moneyも同様で、硬貨(coin)やお札(bill)は数えるけど、それらをひっくるめた「お金」は1つの考え。homeworkも、色々と宿題はあって、1つ1つは数えられるけど、ひっくるめて「宿題」だから数えない、という発想。
ほとんどの参考書では、moneyやhomeworkは「物質名詞」とされているけど、「ひっくるめて」の考えの方がしっくりくるよ。
液体・気体など形の変わるもの(物質名詞)
例)tea(お茶), coffee(コーヒー), chalk(チョーク), sugar(砂糖)など
これは分かりやすいですね。形がないから数えられない。
ちなみに容器に入れたり、単位を使うと数えられます。
a cup of coffee(コーヒー1杯)、two cups of coffee(コーヒー2杯)
cupという入れ物を使えば数えることができるんですね。
日本語で「お砂糖小さじ3杯」という言い方をするのと同じことだよ。
実際に存在しないもの(抽象名詞)
love(愛)、happiness(幸福)、success(成功)など
概念(考え方)として頭の中にはあるだけで、見えないもの・触れないものは数えません。
人の名前や地名(固有名詞)
James, Hiroshima, Australia, Monday, Juneなど
人名、都市名、国名、曜日、月などの名前は1つと決まっているので、数える必要がありませんよね。
だから不可算名詞として考えます。
不可算名詞については、いろいろ種類があるけど、ざっくりとしたニュアンを押さえておこう。
まとめ 個々に押さえる必要もあります
今回は、名詞の種類を、可算名詞・不可算名詞を中心に解説してきました。
今回のまとめ
- 英語には可算名詞・不可算名詞がある。
- 普通名詞・集合名詞・物質名詞・抽象名詞・固有名詞の5種類がある。
- 英語の名詞は単数か複数かを意識する。(可算名詞)
- 1つとして考えるもの、1つしかないもの、形がないものは数えなくてもいい(不可算名詞)
名詞の5つの種類の名前を覚える必要はないですが、不可算名詞のニュアンスがしっかりと捉えておいて、辞書や単語帳で[U]マークがついているものが出てきたら、その都度確認していくのがいいですね。
中には、1つの単語が不可算名詞・可算名詞の両方で使われるものもあるので、ケースバイケースで覚えていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。