試験・検定対策

2023年版【英検準2級ライティング対策】簡単に合格ラインを取る書き方|現役英語教師が解説

2021年8月31日

悩む学生

英検の準2級のライティング問題(英作文)の対策ってどうしたら良いのですか?

英検準2級のライティング問題は、50語〜60語のまとまった英文を書く必要があります。

どうやってライティング問題の対策をしたら良いのかと悩んでいるのはあなただけではありません。

対策を後回しにして、何となく答案を書いている人が多いのではないでしょうか。

ライティングの問題はポイントを押さえて書けばすぐに合格ラインを突破できる

たそ

この記事では、英検準2級のライティング問題の攻略方法について解説しています。

ライティング問題は、きっちりと対策すれば、語彙問題や長文問題よりも、少ない労力で得点を稼げる問題です

この記事を読んでポイントを押さえた答案の書き方を学んでいきましょう。

動画でも解説していますので、合わせてご覧いただけると喜びます。

英検準2級ライティングの解答のポイント

英検準2級ライティングの解答のポイント
英検準2級ライティングのポイント

それでは、英検準2級ライティングの解答のポイントを、実際の問題と解答例を参考にしながら確認していきましょう。

2021年第1回(eiken.or.jpより転載)

この問題文から読み取れる解答のポイントを確認しましょう。

問題文に丁寧に解答のポイントが書かれているので、まず次の2つを守って書くこと!

たそ
  • 質問に対する答え(自分の意見)とその理由を2つ書く
  • 50語から60語程度で書く

50語〜60語も書けるかな?と不安に思う人もいるかもしれませんが、自分の意見とその理由を2つ書けば、語数を満たすことは難しくありません。

次に英検協会の解答例を見てみましょう。

解答例の構成を分析すると、以下のようになります。

  • 自分の意見:Yes, I think so.
  • 1つ目の理由:First以下2文。(青マーカー)
  • 2つ目の理由:Second以下2文。(緑マーカー)

合計60語でまさにお手本の解答です。

当然ですが、理由が自分の意見との整合性が無いといけません

ところが、実際にはここまで良い作文をするのは難しいですよね。

悩む学生

理由は2文書かないといけないんですか?

いや、そんなルールはないけど3級と比べて必要な語数が増えているので、理由を2文書いた方が語数が稼げるんだよね。

たそ
悩む学生

うーん・・・、2文も書けるかなぁ・・・。

英検協会の解答例のように理由を2文で書けたら良いのですが、なかなかそれが難しい。

では、語数を稼ぐコツを考えてみましょう。

英検準2級ライティングで語数を稼ぐコツ

英検準2級ライティングで語数を稼ぐコツ
英検準2級ライティングで語数を稼ぐコツ

英検準2級ライティングで語数を稼ぐ方法としては、①理由を膨らませる、②理由以外の部分を膨らませる、の2つがあります。

正統的な方法としては、①の理由を膨らませる方法なので、まずはこちらから説明していきましょう。

理由を膨らませる

先ほどの模範解答をもう一度確認しましょう。

1つの理由につき2つの文で構成されていましたね。

模範解答1つ目の理由

  • if people have a car, they can move easily from place to place.(車があったら自由に移動できる)
  • They do not have to worry about changing trains or buses when they travel.(移動の際に、バス・電車の心配をしなくても良い)

①と②の間にある関係性がポイントになるよ。

たそ
困った人

①と②の間の関係性ですか???

理由の1文目と2文目の間には「抽象→具体」の関係性がありますね。

少し難しい言葉かもしれないけど、「抽象」とは「ざっくりした、大雑把な話」という感じ。「具体」は「具体例などこの細かい話」と考えたらいいね。

たそ

①「もし車があれば、移動が楽になる」(抽象

②「バスや電車の乗り換えを心配しなくてもいい」(具体

まず最初に、①で「移動が楽になる」とざっくりと述べた後で、②「乗り換えの心配がいらない」と具体的に何が楽になるのかを展開しています。

この抽象と具体の流れを意識すれば、理由は結構簡単に膨らんでいくよ。

たそ

模範解答2つ目の理由

  • cars are helpful when people go shopping.(車は買い物に役立つ)
  • People do not have to carry heavy bags a long way if they have a car.(重い荷物を運ばなくてもいい)

2つ目の理由でも、①「買い物に役立つ」とざっくり述べた後で、②「重い荷物を持たなくてもいい」とどのように役立つのかを具体的に説明しています。

このように、抽象→具体を意識して理由を膨らませる方法は、語数を稼ぐと同時にライティング問題の高得点につながるポイントになりますね。

悩む学生

なるほど!大きな話から小さな話へと展開すると良いんですね。

でも、もっと簡単に語数を稼ぐ方法ってないですか?

「もっと簡単に」ということなら、二つ目の方法を検討してみよう。

たそ

理由以外を膨らませる

英検準2級ライティングで語数をお手軽に稼ぐもう1つの方法は、理由以外の部分を膨らませてやること

ただ、この方法は高得点というより、効率よく合格ラインを目指す方法と考えてほしいね。

たそ

実際に書き換えたものを見てみましょう。

お手軽な解答例

Yes, I think it is a good idea for people to have a car.

I have two reasons. First, if people have a car, they can move easily from place to place. Second, cars are helpful when people go shopping.

That is why I think it is a good idea for people to have a car.(55語)

最初の自分の意見を質問文を利用して長く。模範解答は”I think so."と3語しかなかったので、10語稼ぐことができていますね。

さらに、"That is why(そういうわけで)"から始まるまとめの文章を付け加えてみました。

最初と最後を膨らませることで語数を稼ぎ、理由の部分を2文から1文にしました。

悩む学生

こんなので良いんですか??

もちろん理由を2文で2つ書けたら言うことはないけど、このパターンでも合格ラインを十分ゲットすることができるよ。

たそ

3級と準2級のライティング問題の一番大きな違いは語数が増えたことですが、以下の手順を守れば、書く分量そのものはそこまで増えません。

お手軽解答例のテンプレート

  • 質問文を利用して自分の意見を膨らませる。
  • I have two reasons. First(最初は),... Second(二番目は),...等のディスコースマーカーを使う。
  • That is whyから始まるまとめの文を置く。

準2級と言っても、この手順を守れば合格ラインの作文は簡単に書けるね。

たそ

繰り返しになりますが、理想は「抽象→具体」を意識して、理由を膨らませて2つの英文で構成すること

英検の準備(勉強)段階では、この理想形を目指してほしいですが、実際の試験では緊張して理由がうまく膨らませなかったり、時間が足りなくなることもあります。

その場合には、理由以外を膨らませる方法を知っておくと、合格ラインの6割はゲットできますよ!

英検準2級ライティングに特化した問題集

それでは最後に英検準2級のライティング対策におすすめの問題集を2冊だけ紹介しておきます。

まずは『英検準2級ライティング大特訓』

英検の対策問題集や教本はたくさんあるけど、ライティングだけに特化したものってほとんどありません。

「ライティングが苦手で、ライティングだけどうにかしたい・・・」そう考えている人にはおすすめですね。

続いての問題集は定番の旺文社の過去問集、『2021年度版 英検準2級 過去6回全問題集 』。ど定番ですね。

6回分のライティングの問題を実際に書いてみることは、なんといっても最高の練習になります。

あまり多くの問題集に手を付けても仕方ないですね。

ライティングが特に苦手という人は『英検準2級ライティング大特訓』。作文の練習をしておきたい人は『2021年度版 英検準2級 過去6回全問題集 』という選び方になりますね。

まとめ 英作文を得点源にしよう

今回は英検準2級ライティングの答案作成のポイントを解説してきました。

ポイントを一言でまとめると・・・

英検準2級ではいかに語数を膨らませるかが大事。

ということになりますね。

そのための方策としては、理由を膨らませる、理由以外を膨らませる、という2つのやり方があります。

悩む学生

まずは、正統法の理由を膨らませる練習をして、実際の試験の時に理由以外を膨らませるパターンを知っておけば良い感じですね!

英検のライティングは使う語彙も自分で選べるし、練習次第で合格ラインはもちろん、高得点も簡単にゲットできます。

今回紹介したポイントを押さえた勉強を続けていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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