英単語が覚えられない。単語を覚えるコツが知りたいです!
英語の勉強で一番苦労するのは単語の暗記。「覚えた!」と思っても、次の日にはすぐ忘れてしまうことも。
こんな人におすすめ
- 英単語がなかなか覚えられない
- 暗記が苦手ですぐに忘れてしまう
- 英単語を覚えるコツが知りたい
こんな悩みを抱えているのはあなただけではありません。
特に、暗記が苦手な人にとっては、英単語を覚えることは死活問題。でもちょっとしたコツで、丸暗記せずに英単語を増やすことができますよ。
単語のつくりを意識することでググッと覚えやすくなりますよ。
この記事では、英単語をなかなか覚えることができない人向けに、英単語を3つのパーツに分けて単語を覚えていく方法からパーツを理解するのに役立つ本までを解説します
英単語を記号として丸暗記するのではなく、パーツごとの意味を知ることで、英単語はずっと覚えやすいものになります。
この記事で分かること
- 単語の効果的な覚え方
- 単語のパーツ(接頭辞・語幹・接尾辞)
- 押さえておくべきパーツ
英単語が覚えられないなら単語をパーツに分ける
英単語を覚えられない人は、単語を3つのパーツに分けて考えていきましょう。
漢字を覚える時に「へん」や「つくり」を意識すると、覚えやすいですよね。それと同じように、英単語もパーツに分けるととても記憶に残りやすい。
漢字の「へん」や「つくり」には意味があるから覚えやすいですね。英単語にも同じようなものがあるんですか?
英単語は3つのパーツに分けて考えると良いよ。
単語=【接頭辞】+【語幹】+【接尾辞】
- 接頭辞:方向や性質
- 語幹 :動作
- 接尾辞:品詞・場所・人
(例)in・depend・ent
- in(接頭辞)「否定」の意味「〜ない」
- depend(語幹)頼る
- ent(接尾辞)形容詞にする働き
「頼ることがない」→「自立した」
分解したパーツのそれぞれの意味を知っていると記憶に残りやすい気がします。
パーツの意味を理解すれば、丸暗記よりも記憶に残るし、応用がきくからね。
代表的な接尾辞や接頭辞、そして語幹をいくつか知っておくと、頭に残りやすいですね。さらに、知らない単語に出会った時に、3つのパーツから大まかな単語の意味を推測できますよ。
もちろんすべてパーツが3つから成り立っているわけではありません。
先程の例で言えば、「depend(頼る)」という語幹だけのものもありますし、「depend・ent(依存した)」と語幹と接尾辞の2つのものもあります。
それでは、英単語が覚えられない人向け攻略法として、3つのパーツ①接頭辞②語幹③接尾辞を確認していきましょう。
英単語が覚えられない人向け攻略法①接頭辞
英単語が覚えられない人向け攻略法①はまず接頭辞。「押さえておくべき接頭辞」を確認していきましょう。
すべてをパッと覚える必要はない。少しずつでいいから意識していこう。
接頭辞 | 意味 | 単語の例 |
---|---|---|
pro- | 前へ | pro-spect(見る) 先を見る→見込み |
pre- | 前もって | pre-dict(書く) 前もって書く→予言する |
con- / com- | 一緒に | com-pany(パン) パンを一緒に→仲間 |
in- / im- | 中へ・否定 | in-spect 中を見る→検査する |
re- | 再び・後ろへ | re-act(行う) 再び行動→反応する |
ex- | 外へ・元の | ex-press(押す) 外へ押し出す→表現する |
sub- | 下に | sub-way(道) 下の道→地下鉄 |
ad- | 〜の方へ | ad-mit(送る) 〜の方へ送る→認める |
dis-/di- | 離れて | dis-cover(覆い) 覆いを離す→発見する |
ob- | 反対へ | ob-ject(投げる) 反対へ投げる→反対する |
inter- | 間に | inter-rupt(壊す) 間で壊す→邪魔する |
trans- | 超えて | trans-port(運ぶ) 超えて運ぶ→輸送する |
per- | 貫いて/完全に | per-sist(立つ) 立ち続ける→固執する |
se- | 離れて | se-lect(選ぶ) 離れて選ぶ→選び出す |
よく使われるパーツなので、接頭辞を押さえておくと単語の意味を覚えやすくなるよ。
結構、よく目にするようなものばかりですね。接頭辞が単語の意味の中心の語幹と結びついて、いろんな単語が作られています。
英単語が覚えられない人向け攻略法②語幹
次の英単語が覚えられない人向け攻略法②は語幹です。語幹はその単語の意味の中心になります。
単語の意味の中心を担うものだからたくさんあります。
代表的なものだけを紹介します。
語幹 | 意味 | 単語の例 |
---|---|---|
dic(t) | 書く | in-dicate「中に書き込む」 →「指示する」 |
duce | 導く | pro-duce「人前に導き出す」 →生産する |
form | 形作る | con-form「一緒に形作る」 →一致する |
ject | 投げる | sub-ject「(先生が)下に投げる」 →主題・教科 |
port | 運ぶ | im-port「中に運ぶ」 →輸入する |
pose | 置く | pro-pose「前に置く」 →提案する |
vol | 回転 | re-volution「再び(時代が)回る」 →革命 |
spect | 見る | re-spect「再び見るくらい」 →尊敬する |
vis | 見る | re-vise「再び見る」 →改訂する |
1つの語幹に接頭辞がくみ合わさって、いくつもの英単語ができます。
例えば、語幹:ject(投げる)で考えてみると・・・
- in-ject:中に投げる→注入する
- e-ject:外に投げる→投げ出す
- sub-ject:下(の人)に投げる→主題
- inter-ject:間に投げる→間投詞
- ob-ject:反対側に投げる→反対する
- pro-ject:前もって投げる→計画する
- re-ject:後ろに投げる→拒絶する
接頭辞と語幹の意味が合わさって英単語の意味ができています。1つの語幹でいくつもの単語を覚えられるので、丸暗記よりもずっと記憶に残りやすいですね。
語幹と接頭辞の組み合わせで語彙がどんどん増えていきますよ。
英単語が覚えられない人向け攻略法③接尾辞
最後の英単語が覚えられない人向け攻略法③は接尾辞。「接尾辞」を押さえておきましょう。
接尾辞は主に品詞を作る働きが多いね。
接尾辞で押さえておきたいのは、品詞を作るもの。
●まずは、語幹にくっついて名詞を作る接尾辞を見ていきます。
名詞
- -sion / -tion : explanation(説明)
- -ment : enjoyment(喜び)
- -ance : assistance(援助)
- -al : approval(承認)
- -ness : kindness(親切)
- - (i) ty : equality(平等)
上の例のように動詞や形容詞の後ろにくっついて名詞を作ります。
●続いて、形容詞を作る接尾辞です。
形容詞
- -al : emotional (感情的な)
- -ous : industrious(勤勉な)
- -ic : atomic(原子力の)
- -y : cloudy(曇りの)
- -ful : beautiful(美しい)
- -able / -ible : believable(信じられる)
- -ive : massive(巨大な)
- -ish : childish(子供っぽい)
名詞(または動詞)の後にくっついて形容詞を作っています。
●名詞・形容詞を作るもの以外で重要な接尾辞は、動詞と副詞を作る接尾辞です。
動詞・副詞
- 動詞を作る[ -en / -fy / -ize ]
- strengthen(強化する)
- simplify(単純化する)
- realize(実現させる)
- 形容詞と名詞を作る[ -ly ]
- 形容詞+ly = 副詞 slowly(ゆっくりと)
- 名詞+ly = 形容詞 friendly(友好的な)
語尾に注意すると品詞が見えてきますね。
接頭辞・語幹・接尾辞の3つを知り、パーツごとの意味を掴むことで、ただ丸暗記をするよりもずいぶんと記憶に残りやすくなります。
単語の3つパーツを知っておけば、単語を覚えやすいだけでなく、他にもいいことがあるよ。
今回紹介した【接頭辞・語幹・接尾辞】の知識があれば、知らない単語の推測もできます。「単語の推測方法」については、別の記事でまとめていますので、合わせてお読みください。
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【英単語が覚えられない人向け】英語長文の単語推測方法|現役英語教師が解説
続きを見る
英単語が覚えられない人が読むべき本
今回は、英単語が覚えられない人向けに、「単語のつくり」を意識した覚え方を紹介しました。
この方法を利用すると、丸暗記で単語を覚えるよりも、興味をもって単語を覚えることができます。記憶に残りやすいから、単語力もアップすること間違いなし。
もっと詳しく単語の「つくり」や「成り立ち」を知りたい人に2冊の本を紹介します。
『英単語の語源図鑑』は100個の語源(語幹)で10000語をカバーするというもの。接頭辞や語幹をイラストで示してあるので、イメージしやすいですね。
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『語源とマンガで英単語が面白いほど覚えられる本』333個の英単語を扱っていますが、すべて4コマ漫画がついていて、楽しく単語の成り立ちが学べます。
イラストがあった方がイメージを持ちやすいですね。
こうした語源に関する本は「必死に覚えよう」とするよりも、読書感覚で楽しんで読んでください。
語源や単語のつくりについての知識が増えていくと、英単語が無機質な記号のようなものではなく、1つ1つの意味を意識して覚えられますよ。
英語力は単語力。語源やつくりを知れば、楽しんで単語を増やすことができる。
最後までお読みいただきありがとうございました。