どうもTASOです!
普段は高校で英語を教えています。
高校に入学した時点で、生徒の英語力はかなりの差が付いています。
英語の基本の大部分は中学校で学習するんですね。
だから、その基本が身についていない状態で高校に入学してしまうと、高校での学習内容を理解することはもちろん、挽回することもなかなか難しい・・・。
中学校でしっかり英語をやっておくことが大切なんですね。
この記事で分かること
- 中学英語の重要性
- 中学時代にやって欲しい勉強法
- 中学生におすすめの英語教材
この記事では、普段高校で英語を教えている立場から、中学生にやっておいて欲しい勉強方法や使って欲しい教材を紹介します。
実際に中学生の子供たちに実践した結果も合わせて紹介しています。
これから勉強を頑張りたい中学生や小中学生のお子さんを持つ保護者の方は参考にしてください。
英語力が中学校で決まるわけ
中学校の英語力がなんでそんなに大切なのか。それは英語の基本中の基本を中学校で習うからです。
中学校で習うことが抜けていると高校でリカバーするのはかなりいしんどい・・・。
例えば、動詞の活用や人称代名詞の活用なんかは中学校で習います。
高校で教えていて、「動詞の過去形、過去分詞が区別できない」生徒は、高校で英語を勉強していくことは本当にしんどい。
なぜなら、「中学校ですでに習って身に付いているよね?」という前提で高校の授業は進んでいくからです。
逆に言えば、中学校で習う英文法が理解できてさえいれば、英語を得意科目にすることができます。
結局、高校と中学校で英語の何が変わるか?というと・・・
- 単語のレベルが上がる
- 英文法の中身が細分化する
- 長文が長くなる
この3つ。もちろん他にもあるんだけど、大きくこの3つが違う。
中学校で習う英語の基礎の上に積み重ねていくことになりますね。
だから、中学校で習う基礎がなければ、高校での英語はまったく理解できない・・・という感じです。
例えば、中学校で関係代名詞を習いますが、高校になると関係副詞や複合関係詞などに細分化していきます。
この高校の分野は中学で習う関係代名詞の知識が絶対に必要なんです。
なるほど。じゃあ、中学時代にどんな英語を勉強するのがいいんですか?
それでは、中学生にぜひ実践して欲しい学習の方法や習慣を紹介するよ。
中学生におすすめの勉強法(中学生の息子に実践済み)
それでは中学生に実践して欲しい勉強法を紹介します。
実践して欲しい習慣とは「英語音読」だよ。
なんか、ありきたりですね・・・。
中学英語の勉強に音読が大切な理由
「なんだ音読か・・・」と侮ることなかれ!
最近の英語教育では、音読を軽視する傾向があったり、音読は意味がないという内容のブログがあったりします。
しかし、英語音読ほど手軽で英語力が上がる勉強法はありません。
みんな英語音読をバカにして、きちんと取り組んでいる人が少ないのが現状。
小学校の宿題でも、国語の教科書の音読をしますよね。あれと同じで言語習得にとって音読はとっても大切なんですよ。
英語音読の1番のメリットは「英語の理解が深まること」
英語音読のメリット
内容がしっかりと理解できている英語を繰り返し音読することで、その英文の中の英語のポイントや知識が自分の中に入ってきます。
英語は「知識半分・練習半分」と言われます。
音読はその「練習」にぴったりな方法です。
中学生の息子にテスト1週間前から音読をさせてみた結果
英語の定期テストで60点程度しか取れない中学生の息子に音読学習をさせてみました。
毎回良い点が取れないので英語教師の父として少しテコ入れです。
ちなみに、毎回のテスト前に、「英語で分からないところある?」と聞いてますが、特にわからないところもない様子でした。
ノートも取っていて授業も理解できるが、定期テストで点数が取れない。
よくあるパターンな気がしますが、要するに英語の試験勉強の仕方がわからないという感じ。
試験週間(1週間前)に入ってから、音読を義務付けました。
音読のポインとして、シンプルに以下の3つだけ。
- 本文の内容が理解できていること
- 発音・アクセントが分かること
- 1日最低15分は音読すること
息子の試験範囲は教科書見開き4ページ分。
この4ページを15分間繰り返し何度も読むだけです。
そして・・・
前回のテスト:45点
音読した結果:88点
本人が一番驚いておりました。
中学生にはぜひ音読を繰り返しする習慣をつけて欲しい。
音読をするときの注意点
英語音読に否定的な意見を持つ人はたくさんいます。
それを承知で言いますが、英語音読はきっちりやれば必ず成果は出ます。やりきるのが大切。
ただし2つほど注意点があります。
- 内容を理解した英文を読む
- 何度も繰り返し読む
まず、完全に理解している英文を読むことです。
分からない英文を読んでも意味はありません。
そして、何度も繰り返し。これを勘違いしている人が多い。
私の経験上10回20回じゃダメ。何十回、何百回のレベルで繰り返し読みましょう。
うちの息子の例でも1日5、6回で7日ですから、最低四、五十回は読んでいましたよ。
中学生では教科書の音読を繰り返し繰り返しやっておくだけで、英語力は抜群に上がりますよ。
中学生におすすめの教材はこの2つ
それでは最後の中学生にやって欲しい英語の教材を2つ紹介します。
1つは音読用の教材。
もう1つは文法の確認のための教材です。
繰り返しになりますが、音読のためには、日本語訳や文法等を理解しておく必要があります。
音読をする際に、文法の確認は必ずしておきましょう。
英会話・ぜったい・音読 【入門編】—英語の基礎回路を作る本
音読教材の定番教材。
「同時通訳の神様」国弘正雄氏の編著による音読本。
中学1年と2年の検定教科書から、選びぬかれた12のレッスンを音読するだけのシンプルな教材。
CDを聞いて真似して音読をするだけだから取り組みやすい。
検定教科書という絶対に正しい英文を叩き込んでいこう。
注意点としては、英文には日本語訳が付いていないこと。
日本語なしでも大丈夫な易しい英文ですが、英文法の不明な点は確認する必要がありますよ。
日本語訳とかないとちょっと不安だなぁ・・・。大丈夫かな?
最低限日本語訳が欲しい!という人は『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』の方をおすすめします。
『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』も音読トレーニング用の英語教材。
日本語訳と語句の説明が用意されています。
さらに、音読だけでなく、リピーティング、シャドーイングといった発展的な活動にも対応しているので、長く使っていくことができるはずです。
SUPER STEP 中学英文法
英文法の確認は「SUPER STEP 中学英文法」がおすすめ。
中学1年生から3年生までの英文法をシンプルな解説でカバーしています。周りくどい余計な説明がないので、知りたいことをパッと調べられるのが便利です。
「SUPER STEP 中学英文法」は、ベストセラー「くもんの中学英文法」の改訂版です。
ベストセラー「くもんの中学英文法」の詳細は別の記事でまとめていますので、合わせてお読みください。
-
【一番売れてる】中学英語の参考書『くもんの中学英文法』レビュー|現役英語教師が解説
続きを見る
中学校で英語を頑張れば英語には困らない
中学校での英語学習を頑張れば、その後の英語力はグングン伸びていきます。
「中学2年までの教科書に出てきた単語で、TOEICの単語の約80%(リスニングセクションにおいてはほぼ90%)がカバーされている」
英会話・絶対音読より
先ほど紹介して「絶対音読」のレッスン選択を担当された千田先生はこう述べておられます。
中学英語ってすごい大切なんですね。
中学校で英語を本気で、具体的には音読をしよう!
毎日15分程度音読をするだけで、英語力はグッと向上します。
誰でもできます。ぜひチャレンジしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。