【英語苦手な初心者向け】英語の基礎を身に付ける学習とは？

英語が苦手、特に文法とか意味不明。だけど、英語を勉強したい！英語を勉強しないといけない！と思ってみたものの、どこから何をしたら良いのかさっぱり分からない人は、あなただけではありません。

今回は、英語の基礎を身につけたいと考える英語初心者のために書きました。英語に苦手を感じている方の参考になれば幸いです。

英語初心者は中学校レベルから学習すべき

まず結論から。英語が苦手な人が英語をやり直すには中学校の学習内容に立ち戻るべきです。

英語の基礎のほとんどは中学校３年間で習うからです。もちろん高校で新しく習う内容はあります。しかし、高校では中学校で英語学習の基礎が身に付いていることを前提に授業をします。

【初心者英語学習】中学レベルに戻る理由

英語でつまづいている人のほとんどは中学校の英語でつまづいています。

中学校での英語の積み重ねがないと、高校以降での英語の授業にはついてこれない生徒が多いのが実情です。

少し古いデータですが、下の図はベネッセ教育総合研究所が行った「中高生の英語学習に関する実態調査2014」の結果です。

中学校での英語学習のつまづきが、現在の英語嫌い（苦手）の原因であるならば、中学校レベルの英語を克服すれば、現状が打破できそうですね。

【初心者英語学習】中学校で英語が苦手になる理由

そもそも、なぜ中学校で英語が苦手と感じるようになるのでしょうか。

その原因を少し考えてみましょう。

最近の英語教育では、小学校には英語活動が入っています。

小学校での英語活動は英語に慣れ親しむことが目的。ネイティブの講師と一緒に楽しく英語を使って歌を歌ったり、簡単なフレーズでの受け答えを練習したり、ゲームをしたりします。当然簡単ですし、子供たちはかなり楽しく英語活動をしているようです。

小学校5年生から、教科として「英語」の授業が始まりますが、やはり活動中心で、楽しく、ノリでなんとか授業にはついていけるレベル。

ところが、中学校に入ったとたん、小学校での楽しい英語活動は7割くらい無くなります。その理由の１つが、英文法を学ぶ必要があるから。その結果、活動的な授業をする時間が減ります。

授業の中で文法事項の説明が増えるとやはり面白くない。単語の意味や動詞の活用など覚えることが増えます。小テストいっぱいあって宿題も増える。

その結果、以下のような英語嫌いの悪循環が生まれて、ますます英語嫌いが加速していくわけですね。

私が英語が苦手になったのも上記のような流れ。私自身の経験や英語が苦手な生徒の話を聞くと、中学校で習う英文法をうまくクリアできないと英語が苦手になるようです。

英語学習の初心者が中学英語を克服する方法

これまで述べたように、英語学習の初心者（苦手な人）は中学校英語、特に中学校で習う基礎文法を克服することが、英語の苦手を解消する第一歩になります。

乱暴にいうと、とりあえず中学校の英文法がマスターできれば、少なくとも簡単な英会話程度はできます。仕事で使えるレベルは置いといて、日常英会話は十分に可能です。まずこのレベルを目指していきましょう。

繰り返しますが、中学校英語でつまずくと積み重なっていきません。いきなり英検やTOEICの教材を買ってもあまり役に立たないですよ。

それでは、ターゲットは中学英語と決まったところで、具体的な勉強方法を紹介していきます。

やってはいけない英語学習

教師の経験からいうと、苦手な人が「楽して」英語ができるようになるとは思えません。でも、きちんと努力を積み重ねていけば誰でも英語はできるようになりますよ。

中学英文法を克服するために役立つ教材

それでは中学英文法を克服する勉強方法を具体的な教材も併せて紹介していきます。

中学校英文法克服のための教材選びのポイントは２つあります。

英語が苦手なのだから、簡単そうに見えるもの、簡単すぎるくらいの教材がハードルが低くて取り組みやすい。そして、解説がしっかりとあるもの。ただ問題を解くだけではなくて、ちゃんとポイントが理解できるような解説が書いてある方がいいですね。

英語が苦手な生徒に使ってもらって評判がよかった教材を２つだけ紹介しておきます。

中学校英文法問題集では圧倒的な支持を集めている『くもんの中学英文法式』です。

この問題集の何がおすすめかと言うと・・・

• 解説がシンプルで読みやすい
• シンプルながら必要事項がきちんと説明されている
• 中学生向けで難しい文法用語があまり出てこない

的を得た簡潔な説明で取り組みやすい問題集。中学生向けだけど、高校生以上が中学英文法を復習したい時にも便利です。

この問題集を最初の1ページ目から取り組んでもいいのですが、中学英文法をさっと復習したい人向けのおすすめの使い方を紹介しておきます。

この３ステップで、かなり短期間に中学英語の復習ができます。さらに詳しい使い方は、別の記事でまとめていますので、合わせてお読みください。

詳しくはこちら

【一番売れてる】中学英語の参考書『くもんの中学英文法』レビュー｜現役英語教師が解説

続きを見る

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そしてもう１つは単語帳。英文法と同じくらい大事なのは語彙力。知っている単語が増えるだけで、英語がちょっとわかったような気になりますね。

『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800』は高校入試用の単語用だから、中学レベルをクリアするにはぴったりの単語帳。これ一冊で中学レベルはマスターです。

大切なのは教材をどう使うか

中学校英語・英文法の克服のために大切なのは、教材を「どのように」利用するかです。

「英語学習はスポーツに似ている」とはよく言われていることです。

例えば、サッカーのボールを遠くに蹴りたいとして、キックのコツを教わったからすぐにできるわけではありません。そのコツをもとに、何度も、繰り返し練習して、ある時、ふとできるようになります。

英語に置き換えてみましょう。英文法はボールを蹴るコツです。それを知っただけではだめです。練習をしなければいけませんね。

中学校英語・英文法が腑に落ちる瞬間を目指して

英語・英文法は中学生レベルといっても、克服することはすぐにはできません。何度も繰り返しているうちに、文法がスッとわかってくる瞬間があります。

いわゆる「腑に落ちる」という状態だと思います。一度、この状態になると、文法を忘れることはありません。無双状態です。

勉強の基本的な事ですが、「繰り返し、何度も、分かるまで」を徹底しましょう。

まとめ　英語学習初心者はあきらめないことが大切

英語学習の克服に一番必要なことは諦めない姿勢。

何回繰り返したら理解できるのか（腑に落ちるのか）。それは人それぞれ。１度で理解できる人もいれば、10回繰り返してやっと理解できた、という人もいます。

私の経験上、英語の学習はマラソンと似ています。選手にとって能力が違うので、速く走る人、遅く走る人がいて、みんなペースが違います。

英語も同じで、理解したり習得するスピードが違います。でも、そこであきらめないでくださいね。

学習を続ければ、少しずつでも前に進む事ができますよ。頑張りましょう！

努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。

王貞治

最後までお読みいただきありがとうございました。