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【国公立大学二次試験】記述式の英語長文対策にはこの3冊!|現役英語教師がおすすめ

2021年1月11日

たそ

どうも、たそです!

今回紹介するのは、国公立大学の二次試験(個別試験)の英語長文対策にぴったりな問題集。記述力アップに役立ちます!

記述式問題が苦手だと悩んでいるのはあなただけではありません!

受験生が記述問題に取り組むべき期間は2つ。

  • 夏休み〜秋まで。
  • 共通テスト終了後。

秋から共通テストのためにマーク演習をがっつりするので、秋までにはいくらか記述問題をしておく必要があります。

また共通テスト後にきっちりと記述対策をしていかないといけない。

この記事の内容

大学受験の英語記述力アップに役立つ長文問題集

今回紹介する「記述対策の長文読解問題集」を使って、ぜひ合格をゲットしましょう。

また、受験生だけでなく、早めに記述力アップに取り組みたい!という高校1・2年生にも役立ちますよ。

今回紹介する問題集が、受験生のお役に立てば幸いです。

注意

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国公立大の英語長文対策におすすめの問題集3選

国公立大の英語長文対策におすすめの問題集
国公立二次試験対策におすすめの問題集

国公立大学の二次試験の英語長文を突破するには、確かな記述力が必要です。

たそ

記述力を付けるにはどうしたら良いだろうか?

二次試験の対策のために、いきなり赤本を買って過去問を解きまくっても、記述力はあまり身に付きません。

記述力を付ける訓練(練習)をしないとダメですね。

要約問題、内容説明など、色々な形式の記述式問題がありますが、一番大切なのは「正しく読む」こと

英文の内容を正しく把握できないと、説明問題や要約問題どころではありません。

今回、紹介する三冊の問題集は、英文を正しく読むための練習、つまり英語を正しく日本語に直すことに特化しています。

[1]〜[3]は難易度順なので、自分の英語力または受験する大学に合わせて使い分けていけば良いですね。

記述力を1から鍛え直したい人は、まず[1]『大学受験のための英文熟考』からスタートして、[2]、[3]へとステップアップしていきましょう。

大学受験のための英文熟考(上・下)

最初の一冊は、竹岡広信の『大学受験のための英文熟考』上下巻。

コンセプトは、「英文法以上英語長文以前」で、文法知識を正しく使って英文を読んでいくというスタンス。

たそ

長文を読むとなると、いきなり文法が飛んでしまう受験生が多いから、この本で文法を意識して英文を読む姿勢を身に付けてほしい!

形式としては、2〜4行程度の英文を読んで和訳するというシンプルなもの。

大学受験のための英文熟考(上)」より

長文の全文和訳ではなくて、ポイントが詰まった箇所だけ和訳するので効率的な学習ができます。

上下巻で70ずつ、合わせて140題の英文を和訳することで、正しく英文を和訳するのに必要なポイントの基礎をカバーできます。

目次で学習内容を確認すると分かりますが、文法項目別というよりも、英文を読むために必要なスキル別にリストアップされていますね。

上巻の目次をチェックしてみましょう。

大学受験のための英文熟考(上)」目次より

続いて下巻の目次。入試で狙われそうなポイントに絞っていますね。

大学受験のための英文熟考(下)」目次より
たそ

英文の難易度(語彙レベル)はそんなに高くないので、記述対策の入門として取り組める一冊です!

構文把握のプラチカ英文解釈

2冊目は、河合塾の『構文把握のプラチカー英文解釈』になります。

初版が2005年から現在まで重版されている英文解釈の鉄板問題集です。

このプラチカも基本的には、和訳問題が中心になっていますが、後半では実践的な問題にもチャンレンジできるようになっています。

目次で内容を少し確認してみましょう。

第Ⅰ部では、大まかな文法項目ごとに和訳問題をします

英文自体は長文の中のパラグラフ1つ分くらいで、和訳するのは数行程度です。

和訳するのは数行ですが、下線部の前後の文脈をパラグラフの中から読み取らないと正しい日本語に直せないので、一冊目の『大学受験のための英文熟考』よりも少し高度な読解力が必要です。

一冊目と違って、実際の入試問題を題材にしているので、難易度は高めですが、分厚い解答・解説の別冊があり、解説はかなり詳しいので安心ですね。

構文把握のプラチカー英文解釈』の解説は右側。分厚い。

第II部では、「文脈の把握」として、論旨展開のパターン練習とともに、実践的な問題演習が用意されています。

例えば、第II部の最初の問題は「要約」問題。

構文把握のプラチカー英文解釈』p51より

もちろん、すべての論旨展開や問題形式をカバーしているわけでありませんが、第I部で身に付けて文法や構文などを利用して、実際の入試問題に解答する練習ができますよ。

たそ

この本は、中堅私大から地方国公立レベルまでをカバーしているので、自分の受験こうに合わせて利用すると良いね。

国公立二次試験の記述対策としては、一冊目の『大学受験のための英文熟考』とこの『構文把握のプラチカー英文解釈』で大体カバーできます。

さらなるステップアップ、または旧帝大や最難関大学を目指す人はラストの三冊目に突入です!

RISE構文解釈2(難関〜最難関編)

最後の1冊は『合格へ導く英語長文Rise 構文解釈2』です。

副題に「難関~最難関編(難関国公立・難関私立~東大・京大レベル)」とあるように、難易度はかなり高いけど、東大・京大の問題だけを扱っているわけではないのでご安心を。

まずは、目次をチェックしてみましょう。

合格へ導く英語長文Rise 構文解釈2』CONTENTSより

Part1では、文法項目というよりも、倒置や省略などの受験生がひっかかりそうな構文のポイントにターゲットを絞っていて、難易度の高い英文を練習できます。

コンセプトとして「受験生がひっかかりそうなポイント」をテーマにしているので、解説が受験生の疑問に対する解答という形式なので、読みやすいし、理解しやすいですね。

例えば、Unit1の語順転換①(倒置)では、「倒置のルールがよくわかりません」という受験生の疑問に答える形で解説が進んでいきますよ。


合格へ導く英語長文Rise 構文解釈2』p12,13より

自分が苦手な項目が分かっている場合は、その項目から取り組んでいくのもアリですね。

Part2では、英文構造だけでなく、前後の流れ(文脈)を踏まえて読まなくてはならない英文の練習になります。

たそ

この文脈を踏まえて読むということが難関大以上には必須のスキルですよ!

文脈をとらえる練習として、次のような観点が用意されています。

  • 指示内容の理解
  • 省略
  • 語義推測
  • 集約語

指示語の内容が分かったり、省略が補えたり、言い換えの単語が分かったりすることが、難関や最難関大学の英語長文を読むのに必要になります。

長く受験指導をしてきましたが、市販の問題集でこうしたスキルをきちんと練習できる問題集はあまりありません。

難関・最難関を目指すのであれば、ぜひ『合格へ導く英語長文Rise 構文解釈2』を利用してほしいと思います。

まとめ 英語長文の記述力向上は問題集の活用次第

今回は、国公立二次試験向けの英語長文問題集を3冊紹介しました。

この3冊をうまく利用して、記述力をアップしていきましょう。

記述に自信がない人は、まずは『大学受験のための英文熟考(上)』からスタートしていきましょう。

その後、『構文把握のプラチカー英文解釈』へステップアップ。

必要に応じて、難関向けの『合格へ導く英語長文Rise 構文解釈2』を利用しましょう。

ただし、ただ買っただけで満足せずに、しっかりと活用してください。

たそ

活用するとは、自分の手を動かして、実際に訳していくこと!ここが一番大切ですよ!

問題集を買って、ただ読むだけでは意味がありません。

一題一題、ノートに自分なりの和訳を作り上げて、解説を読んで、自己添削する。

この作業を積み重ねていけば、記述力がググッと上がっていきます。

本気で取り組めば、共通テスト後の1ヶ月で1、2段階くらいは英語力は向上しますよ!

たそ

試験の日まで学力は伸びます!やり切りましょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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