この記事について
英語や授業、日々のことについて、なんとなく書いていく日記的な内容です。
1月は受験シーズン真っ只中ですね。共通テストや私大入試が迫ったこの時期ですが、大学受験や受験勉強の意味についてのお話です。
生徒に「受験勉強なんかやっても、社会に出てから役に立たないじゃん!」と言われたときによくする話です。
受験生にはぜひ知っておいて欲しいし、保護者さんやこれから受験生になる高校1・2年生にも知ってて欲しいですね。
受験勉強が無駄ではない理由、それは社会で必要な能力が受験勉強を通して身に付くから。
社会で必要な力は色々あるけど、受験勉強を通して「既存の知識を利用して、論理的に正しく考えて、それを活用し問題を解決する力」が身に付く。
「論理的思考力」「知識の活用」「問題解決力」これらは社会に出てすごく役に立つスキル。
ちなみに、論理的思考力は、筋道を立てて考える力のことだと考えてくださいね。
例えば、仕事をするときに、仕事上の知識は当然必要だけど、それを知っているだけではダメで、うまくその知識を利用していかないと仕事上の課題は解決できない。当然、うまく活用するためには、物事を筋道立てて、考える必要があります。
では、この「既存の知識を利用して、論理的に正しく考えて、それを活用する力」が受験勉強でどうやって身に付くのか。
実際に受験勉強を考えてみると分かります。
大学入試で必要な受験科目は、ざっくり5つ。
- 国語(現代文・古典)
- 数学
- 英語
- 理科(物生地化)
- 社会(地歴・公民)
理科と社会はさらに細分化されているわけですが、結局のところ、受験勉強で求められている力はたった1つ。
「知っている知識を利用して、論理的に考え、問題を解決する力」が問われているんですね。
例えば、数学。
公式を利用して問題を解く。まさに、知識を利用して論理的に考える力が必要ですね。
理科や社会は暗記の科目だと言われます。
しかし、いくらたくさん暗記しても、それだけではダメ。当該の問題に対して論理的に考えて、適切な知識を選択し利用しなくてはいけませんね。
英語も同じです。
単語を覚えたり、英文法を覚えたりと、暗記することが多い印象ですね。けど、英文を読むときに、その覚えた単語や文法・構文を、正しく(あるいは論理的に)使えないと、英文を間違いなく読むことはできません。
大学入試のためにいろんな科目の勉強をするけど、求められている力は、論理的に考え、知識を活用し、問題を解く力です。
国語や数学、理科・社会の知識というよりも、活用能力や論理的思考力といった汎用的な力が求められているんです。
残念ながら、これを勘違いしている受験生が多いですね。
だから、受験勉強が無駄ということは絶対にありません。
ひょっとすると、試験で思うような結果が出せずに落ち込んでしまうかもしれません。残念ながら。
だけど、受験勉強の過程で身に付いた力はきっと、社会に出てから役立ちます。
合格しなかったから無駄。
社会に出てから数学の知識を使わないから無駄。
という短絡的なことではんないんですね。
表面的な知識は使わないかもしれないけど、その科目を学ぶ過程で身につけたスキルは使える・役に立つ力です。
受験勉強は、将来の思考力を鍛える練習だ!と捉えて欲しいです。
ポイント
- 入試で求められる力は論理的思考力・知識の活用力・問題解決力
- 受験勉強はこの3つの力を鍛える訓練
- 受験勉強を通して社会に出てからも役立つスキルを身に付けている
受験勉強が無駄ってことはありえないですよ。
表面的・短絡的な知識に踊らされないようにしましょうね。やったことは無駄にはなりません。
受験生には最後まで頑張って欲しいし、これから受験生になる人も前向きに勉強して欲しいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。