どうも!現役の高校英語教師のたそです!
今回は、英語を「書く」能力の基礎を作るのに最適な本を紹介しますよー!
「英語を書く」ことが苦手な英語学習者さんはとても多いですね。英作文というだけで、自信なさげな顔をする生徒の顔が目に浮かびます・・・。
英作文は本当に自信がないんです!
特に日本人は「話す・書く」のアウトプットは苦手だよね。
話すのはジェスチャーとかでなんとかできても、書くことは文字でしか伝えられないから「本当に正しい英語なのか」と、とても不安です。
私自身、今でこそ、ある程度英語を書くことができていますが、「英語を書くこと」はとても苦手でした。
英語教師になって、自分の英語力の向上に一番時間をかけたのは「書くこと」。なぜなら先生という仕事をしているからです。
仕事がら間違った英語を黒板に書くわけにはいかないからね・・・。
この記事での悩み
- 英作文(英語を書く)のが苦手
- 正しい英語を書く練習がしたい
- 自信がないからイチから学び直したい
今回は、英作文が苦手で、英語の書き方の基礎をイチから学び直したい人にぴったりの参考書『書く英語』を紹介します。
私はこれで英検1級のエッセイのための基礎を身につけたといってもいい!
この記事を読むと、正しい英語を書くための『書く英語』の魅力が伝わってくるはずです!
今回紹介するのはこちら
注意
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英作文の参考書『書く英語』のここがイイ
英作文の参考書『書く英語』の最大の魅力は中学校程度の英語力で書くことの基礎をイチから学べること。
他にも同じような参考書があると思うんですけど・・・
他の参考書よりも優れている点は大きく3つ。
『書く英語』ここがイイ!
- 基礎中の基礎から学べる
- 文法的な説明が少ない
- 練習問題が多い
では具体的におすすめポイントを確認するよ!
基礎の基礎から勉強できる
英作文の参考書『書く英語』は「基礎編」とありますが本当に基礎から説明してくれている。
「基礎・初心者向け」を売りにしている参考書では省略している部分もしっかり書いてくれています。
例 Lesson1より
英文は大文字で書き始めます。文の終わりにはピリオドを打ちます。文の終わりがピリオドでないのは、"?"(疑問符)か "!"(感嘆符)のときです。
びっくりするほど基礎ですね。
このような「知ってて当たり前」と思われていることをひとつひとつ解説してくれています。
他にも・・・
ポイント
- 英語の姓名の書き方
- 敬称(Mr.,Mrs., Miss.)などの意味
- 数と量の書き方
- 時間や日付の書き方
こうした内容は他の基礎向け参考書ではほとんど取り上げていないし、あったとしてもほんの少しだけしか扱わないんですね。
また、この参考書は全部で180レッスン中の148レッスン(約8割)は単文の作り方の解説しています。基礎にフォーカスしているのがよく分かりますね。
単文は主語と述語が1つずつしかない英文のことだよ。つまり、接続詞や関係代名詞のようなものは出てきません。ガチで基礎から学べます。
文法用語があまり出てこない
英作文の参考書『書く英語』はいわゆる文法用語があまり出てきません。
文法に苦手意識を持っている人にはいいかもしれないですね。
例えば、Lesson8は「am, are, is」というテーマ。
普通ならここで「be動詞」の説明や活用の話が出てきそうなものですが文法的な説明はほとんどしません。
ちなみに「主語」という言葉はLesson 14で初めて出てきます。
文法的な説明をするより、例文を見て練習問題をたくさんやることがコンセプト。
書く英語のコンセプト
- 文法説明は少なく
- たくさんの例題(インプット)
- たくさんの練習(アウトプット)
練習問題が多い
英作文の参考書『書く英語』は他の参考書や問題集に比べて1つレッスンに関する練習問題が圧倒的に多い。
Lesson3より
[説明]I am Hideo. これは「秀夫は私です」または「秀夫です」という意味です。また、姓・名ともに最初は大文字で書きます。
[練習問題]
- 健一は私です。
- 直美です。
- 僕が正浩です。
- 幸子は私です。
こんな基礎的な問題を普通は4つも練習させないですよね。
けど4つとも日本語が微妙に違うよね。
あ、本当だ!1つの英語の例文で、4つの日本語の言い方も書けるってことですね。
シンプルな説明と例文から練習をたくさんするから書く力が身に付くというわけです。
説明ばかり読んでも実際に書かないと、書けるようにはならないからね。
実際に、練習問題の数を数えてみました。
練習問題の数
- 第1部 単文 911問
- 第2部 複文 219問
- 第3部 演習 328問
- 合計 1458問
本当に基礎の問題から始まっているとはいえ約1500問の練習問題はものすごい量ですね。
たくさんの例文と練習問題がこの参考書の最大の魅力だね。
英作文の参考書『書く英語』のここがおしい
いちから学べる英作文の参考書『書く英語』ですが、正直言って、よく売れている問題集ではありません。
おそらく『書く英語』という問題集を聞いたことある人はほとんどいないでしょうね。そもそもかなり古いものですし。実際、私が教えた生徒で知っている生徒は一人もいませんでした。
正直あまり売れていないが、基礎から書く練習をするのに、これ以上の問題集はない!
超絶おすすめですが2点ほど残念なところがあります。
おそらくその2つの欠点に目がいってあまり人気がないのかもしれません。
『書く英語』ここがおしい!
- イラスト等がほぼない
- レイアウトが見づらい
イラスト等が少ないというかほとんどない
英作文の参考書『書く英語』はイラスト的なものがほぼない。
だから、パラっと本屋さんで開いたときに文字ばかりだから「あ、難しそう・・・」となるんでしょう。
イラスト的なものがあった方がわかりやすい気がしますよね。
それは認めるけど、イラストが豊富なだけで中身が薄い参考書はたくさんあるよ!
『書く英語』はイラストに頼っていない中身勝負の参考書。挿絵程度のイラストを数えてみたらたったの24でした・・・。
ちょっと立ち読みしたらとっつきにくそうな印象になるのは仕方ないことですね。
『書く英語』は初版が1962年(昭和37年)です。昔の参考書だからイラストを多用して楽しく学習というノリではなかったんでしょう。
しかし65回(!)もの改訂を経て進化し続けています。
おしいポイント
イラストがほとんどなくとっつきにくそうな印象を与えてしまう
ただ文章はシンプルでわかりやすいから読みさえすれば理解はできるよ!
レイアウトや構成が読みにくい
英作文の参考書『書く英語』は今の読者には少し読みにくい。
初版が昭和37年でやはり古い本です。改訂を繰り返して中身は最高なんですけど、ちょっとレイアウトがイマイチで読みにくいという印象になります。
自分がこの参考書を使っているときにはさほど気にならなかったですが「古くさくて使いにくそう・・・」という印象を与えてしまうのがもったいないです。
レッスン毎にページを変えたり、練習問題は別のページにするとかすれば見やすいですよね・・・。
おしいポイント
レイアウトが整理されていなくて使いにくいという印象を与えてしまう
中身は最高なんだよ。だからおしい!
英作文の参考書『書く英語』は学び直し向けに最適の教材
英作文の参考書『書く英語』は学び直しに最適です。
実際、私は英語教員になってから、自分の作文力の「学び直し」としてこの本に取り組みました。
いろいろなライティングや英作文の参考書を使いましたが「正しく書く」ことに一番役にたったと感じるのはこの『書く英語』です。
本当の基礎から正しく書くことを勉強できるんですね!
この『書く英語』とノート1冊でコツコツ練習していけば自信を持って英語を書く基礎が身につきます。
英作文が本当にできない!嘆いている人はぜひペンを手に挑戦してみよう。
今回紹介したおすすめの参考書
最後までお読みいただきありがとうございました。