英検の準2級のライティング問題(英作文)の対策ってどうしたら良いのですか?
ライティングの問題はポイントを押さえるだけで合格ラインを突破できる!
この記事では、英検準2級のライティング問題の攻略方法について解説しています。
英検準2級のライティング問題では「50語〜60語のまとまった英文」を書く必要があります。
「どうやってライティング問題の対策をしたら良いのか」と悩んでいるのはあなただけではありません。
ライティング問題は、きっちりと対策すれば、語彙問題や長文問題よりも、少ない労力で得点を稼げる問題 です。
この記事を読んでポイントを押さえた答案の書き方を学んでいきましょう。
動画でも解説していますので、合わせてご覧いただけると喜びます。
英検準2級ライティングの解答のポイント
それでは、英検準2級ライティングの解答のポイントを、実際の問題と解答例を参考にしながら確認していきましょう。
この問題文から読み取れる解答のポイントを確認しましょう。
問題文に書かれている3つポイントを守って書くことが大切!
- 質問に対する答え(自分の意見)
- 自分の意見に対する2つの理由
- 50語から60語程度で書く
上の3つを守らないと、減点対象になってしまいます。
「50〜60語も書けるかな?」と不安に思うかもしれませんが、自分の意見とその理由を2つ書けば、語数を満たすことは難しくありません。
次に英検協会の解答例を見てみましょう。
解答例の構成を分析すると、以下のようになります。
- 自分の意見:Yes, I think so. (私はそう思う)または、I do not think so.(私はそう思わない)。
- I have two reasons.(2つ理由があります)。
- 1つ目の理由:First以下の2つの文。(青マーカー)
- 2つ目の理由:Second以下の2つの文。(緑マーカー)
合計60語でまさにお手本の解答です。
当然ですが、理由が自分の意見との整合性が無いといけません。
実際にはここまで良い作文を書く必要はないけど、上の3つのポイントに沿った作文をすれば合格ラインはゲットできます。
理由はそれぞれ2つの文章を書かないといけないんですか?
いや、そんなルールはないけど3級と比べて必要な語数が増えているので、1つの理由に対して2つの文を書いた方が語数が稼げるんだよね。
うーん・・・、2文も書けるかなぁ・・・。
英検協会の解答例のように理由を2文で書けたら良いのですが、理由1つにつき2つの英文を書くことは意外に難しい。
目標は50〜60語という設定だから、理由が1つの文だけでは少し語数が足りなくなる可能性がありますね。
それでは、次に語数を稼ぐコツについて考えてみましょう。
英検準2級ライティングで語数を稼ぐコツ
英検準2級ライティングで語数を稼ぐ方法としては、次の2つの方法があります。
- 理由を膨らませる。(2つの文を書く)
- 理由以外の部分を膨らませる。
真っ当な方法としては、①の理由を膨らませる方法です。
先ほど確認した模範解答も、理由を2つの文で書いて膨らませていますね。
まずはこちらから説明していきましょう。
理由を膨らませる
理由を膨らませるコツは「抽象→具体」を意識することです。
先ほどの模範解答をもう一度確認しましょう。
1つの理由につき2つの文で構成されていましたね。
模範解答1つ目の理由
- if people have a car, they can move easily from place to place.(車があったら自由に移動できる)
- They do not have to worry about changing trains or buses when they travel.(移動の際に、バス・電車の心配をしなくても良い)
①と②の英文の間の関係性がポイントになるよ。
①と②の間の関係性ですか???
理由の1文目と2文目の間にある関係は、ズバリ「抽象→具体」の関係です。
少し難しい言葉かもしれないけど、「抽象」とは「ざっくりした、大雑把な話」という感じ。「具体」は「具体例などこの細かい話」と考えたらいいね。
まず最初に、①で「移動が楽になる」とざっくりと述べた後で、②「乗り換えの心配がいらない」と具体的に何が楽になるのかを展開しています。
①「もし車があれば、移動が楽になる」(抽象)
②「バスや電車の乗り換えを心配しなくてもいい」(具体)
この抽象と具体の流れを意識すれば、理由は結構簡単に膨らんでいくよ。
2つ目の理由についても確認してみましょう。
模範解答2つ目の理由
- cars are helpful when people go shopping.(車は買い物に役立つ)
- People do not have to carry heavy bags a long way if they have a car.(重い荷物を運ばなくてもいい)
2つ目の理由でも、①「買い物に役立つ」とざっくり述べた後で、②「重い荷物を持たなくてもいい」と、どのように役立つのかを具体的に説明しています。
このように、抽象→具体を意識して理由を膨らませる方法は、語数を稼ぎ、ライティング問題の高得点につながるポイントになりますね。
なるほど!大きな話から小さな話へと展開すると良いんですね。
でも、もっと簡単に語数を稼ぐ方法ってないですか?
「もっと簡単に」ということなら、二つ目の「理由以外を膨らませる方法」を検討してみよう。
理由以外を膨らませる
英検準2級ライティングで語数をお手軽に稼ぐ方法は、理由以外の部分を膨らませてやること。
ただ、この方法は高得点というより、効率よく合格ラインを目指す方法と考えてほしいね。
それでは、模範解答を書き換えたものを見てみましょう。
模範解答の理由を1文だけにして、それ以外の部分で語数を増やしています。
緑のマーカー部分が該当箇所になります。
お手軽な解答例
Yes, I think it is a good idea for people to have a car.
I have two reasons. First, if people have a car, they can move easily from place to place. Second, cars are helpful when people go shopping.
That is why I think it is a good idea for people to have a car.(55語)
最初の部分である「自分の意見」を質問文を利用して長く書いています。模範解答は”I think so."と3語しかなかったので、10語稼ぐことができていますね。
さらに、"That is why(そういうわけで)"から始まるまとめの文章を付け加えてみました。
最初と最後を膨らませることで語数を稼ぎ、理由が1つの英文しか書くことができなくても、目標の語数に達しました。
こんなので良いんですか??
もちろん理由を2文で2つ書けたら言うことはないけど、このパターンでも合格ラインを十分ゲットすることができるよ。
3級と準2級のライティング問題の一番大きな違いは語数が増えたことですが、以下の手順を守れば、書く分量そのものはそこまで増えません。
お手軽解答例のテンプレート
- 質問文を利用して自分の意見の語数を増やす。
- I have two reasons(2つ理由があります). First(最初は),... Second(二番目は),...等のディスコースマーカーを使う。
- That is whyから始まるまとめの文を置く。
準2級と言っても、この手順を守れば合格ラインの作文は簡単に書けるね。
繰り返しになりますが、真っ当な方法は最初に紹介した「理由を2つの英文で書く」方法。
理想は「抽象→具体」を意識して、理由を膨らませて2つの英文で構成することになります。
英検の準備(勉強)段階では、この理想形を目指してほしいですが、実際の試験では緊張して理由がうまく膨らませなかったり、時間が足りなくなることもあります。
その場合には、理由以外を膨らませる方法を知っておくと、合格ラインは必ずゲットできます!
英検準2級ライティングに特化した問題集
それでは最後に英検準2級のライティング対策におすすめの問題集を2冊だけ紹介しておきます。
まずは『英検準2級ライティング大特訓』。
英検の対策問題集や教本はたくさんあるけど、ライティングだけに特化したものってほとんどありません。
「ライティングが苦手で、ライティングだけどうにかしたい・・・」そう考えている人にはおすすめですね。
続いての問題集は定番の旺文社の過去問集、『2021年度版 英検準2級 過去6回全問題集 』。ど定番ですね。
6回分のライティングの問題を実際に書いてみることは、なんといっても最高の練習になります。
あまり多くの問題集に手を付けても仕方ないですね。
ライティングが特に苦手という人は『英検準2級ライティング大特訓』。
作文の練習をしておきたい人は『2021年度版 英検準2級 過去6回全問題集 』という選び方になりますね。
まとめ 英作文を得点源にしよう
今回は英検準2級ライティングの答案作成のポイントを解説してきました。
ポイントを一言でまとめると・・・
英検準2級のライティング問題では、構成を踏まえて書くこと。
ということになりますね。
まとめると以下のような構成になります。
英検準2級ライティング
- I think so. I don't think so.で意見を書く。
- I have two reasons.に続けて理由を2つ書く。
- ”First,”に続けて、1つ目の理由を書く。
- ”Second ,"に続けて、2つ目の理由を書く。
- 語数が足りなければ、That's why(だから)に続けてまとめの文を入れる。
語数を増やす方法は、理由を膨らませる、理由以外を膨らませる、という2つのやり方を説明しました。
まずは、正統法の理由を膨らませる練習をして、実際の試験の時に理由以外を膨らませるパターンを知っておけば良い感じですね!
英検のライティングは使う語彙も自分で選べるし、練習次第で合格ラインはもちろん、高得点も簡単にゲットできます。
今回紹介したポイントを押さえた勉強を続けていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。