この記事について
英語や授業、日々のことについて、なんとなく書いていく日記的な内容です。
3月の第2週くらいから始まる、国公立大学の前期試験の合格発表。
合格すればもちろんおめでとう!!なんだけど、全員が全員希望通りの大学に合格できるわけではないのが大学入試。
人生で初めての挫折を味わうのがこの時期かもしれないですね。
私自身も大学受験は2回失敗しています。
浪人や当時流行りの仮面浪人を経て第一志望の大学へみんなより2年遅れて入学したわけだけど、その経験から受験に失敗してしまった学生さんに向けてのお話。
この話は受験にちょっと失敗してしまった生徒によくするんです。
4月からの生活に対して、気持ちの整理って必要ですからね。
行けるところで頑張るべきだという考え
ありがちなアドバイスかもしれないけど、第一志望かどうかに関わらず、自分が行ける場所で全力を尽くした方がいい。
「鶏口牛後」の故事とは少し違うかもしれないけど、与えらえた場所で頑張ってそこでトップを目指す気持ちを持って欲しいですね。
ちなみに「鶏口牛後」は下のような故事成語。
戦国時代の弁舌家・蘇秦は、強国・秦に対抗するため、諸国の同盟を実現しようとしていました。その諸国のひとつ、韓の王に対して、同盟を勧めた殺し文句が「鶏口牛後」です。
漢文訓読ふうに読むと「むしろ鶏口となるも牛後となるなかれ」。小さなニワトリの口(=小国の指導者)でいたほうが、大きな牛の尻(=大国の下っ端)になるよりいい、ということです。
コトバンクより引用
- 第一志望の大学=大きな牛
- 第二志望以下の大学=ニワトリ
こんな考え方でしょうか。
必要以上に第一志望の大学に固執するよりも、「鶏口」を目指しして、行けるところでしっかり勉強や社会生活なんかを頑張ることがおすすめ。
結局、会社とかもそうだけど、自分が行きたいところに必ずしも行けるとは限らないし、与えられた環境や場所で何ができるかの方が大切な気がする。
私自身の経験から言うと、1年浪人と1年の仮面浪人で計2年かけて、第一志望の大学入ったけど、なんか入ることが目的になってた感じでした。
合格して入学して満足してしまった。
だから大学生活というものをまったく楽しめなかった気がします。同期とも2年の差があるからなんとなく一緒にいるのもしんどかったし、結局4年間は地元の友達とばかり一緒にいましたね。
もっとも、これは私の場合だから、そうとは限らないかもしれない。
さらにいうと、「学歴」問題は当然あるかもしれないですね。
やっぱり、みんなが目指すような有名大学の方が就職に有利だったりすることはまだまだあると思います。
でも、あえて無名の大学でいいところの就職をゲットできた方がなんかカッコイイです。実力って感じがします。
浪人してでも第一志望を貫くという考え方
一方で、浪人してでも第一志望に!という考え方もありますね。
実際、私は当時は「絶対に第一志望に入る!それ以外の大学に入る意味はない!」と思ってました。
もちろんこの考え方もある意味正しい。
私が過ごした浪人の2年間は死ぬほど勉強して、けっこうしんどい思いもして、良くも悪くもいい経験ができた、とは思います。
自分の信念を曲げずに、貫くことも大切なのかもしれない。
だけど。
「そこまでする意味ってあったかな?」と今では思います。
さっきも言った通り、サクッと入れるところがあればそこに行って、その舞台で全力を尽くした方がよっぽど前向きで楽しい4年間が過ごせたのかもしれないと思うことの方が多い。
「第一志望を貫く信念がある」っていうのは、聞こえはいいかもしれないけど、結局は自己満足に過ぎないのかもしれない。
受験の失敗は人生の失敗ではない
大学受験に失敗すると、すごく凹むし、人生オワター!みたいな気持ちになるけど、所詮は長い人生の中の1つの分岐点にすぎない。
最初に言った通り、全員が希望通りの大学に行けるわけではないんだから、半分以上の受験生が不合格という経験をするのが大学受験。
希望通りの大学へ行く人も、そうでない人も、浪人する人もそれぞれいるとは思うんだけど、4月から始まる新しいステージを楽しんで欲しいな。
希望通りの大学の人はいいけど、希望しない進学先に行く人は「ここで成り上がってやる!」と野望を抱けば良いし、浪人する人は、「もう1年勉強する時間がもらえた!」と前向きにやって欲しいね。
繰り返すけど、大学受験は成功する人もいれば、失敗する人もいるもの。
でも、人生の失敗ではないですよ。
受験は失敗だけど、人生では成功へ舵を切っているかもしれないわけだから。
先がどうなるかは誰にも分からないしね。
個人的に言えば、私は浪人までして大学を変える必要はなかったな・・・と思ってます。
どういう結果であれ、それを受け止めて、次へのステップを新しい気持ちでやっていく方が精神衛生的にも、効率的にもきっといいはずですよ。
今日はこんなお話でした。