Mac製品で囲まれてる私の生活ですが、以前はWindowsを使っていました。
おそらく2012年ごろに購入したモデルで、HPはPavilion dv6-7000/CTというモデル。
- Windows 7 Home Premium (64bit) Service Pack 1(SP1)適用済み
- インテル Core i7-3610QM プロセッサー(最大3.30GHz, 6MB L3キャッシュ) / インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0対応
- DDR3メモリ 16GBへ増設
- 15.6インチワイドHDウルトラクリアビュー・ディスプレイ(1366×768/最大1677万色)
- NVIDIA GeForce GT 650M グラフィックス 2GB(2048MB×1)メモリ
- 750GB ハードドライブ(7,200rpm)
- DVDスーパーマルチドライブ(BlueRay対応)
- IEEE802.11b/g/n、Bluetooth4.0
当時としてはかなりのハイスペックで、FF11とか普通にやってましたが、MacBookと比べると、分厚くて重いので、古臭い感じがしてなりません。
子供たちが調べ物するのに使っていますが、Windows7のままだとセキュリティ等も不安だし、動作ももっさりしている。
ということで、10年前のWindows PCをサクサクと動くようにグレードアップを試みました。
SSDに換装してWindows10を入れる
今回の目標は、HDDをSSDに換装して、動作の高速化を図ること。ついでにWindows10のクリーンインストールをすることです。
できるだけ安上がりに済ませたいものです。
ということで、今回の作業は下のような感じです。
- SSDの購入(約6000円)とフォーマット
- Windows10のプロダクトキーの購入(約300円!!)
- Windows 10のインストール用USBの作成
- 既存のHDDと新規SSDの入れ替え
- インストール用USBから起動して、Windows10のインストール
- ついでに格安のofficeのインストール(約400円!!)
ウィンドウズの価格が高くて困っていたんだけど、3〜400円程度でめっちゃ安いプロダクトキーを発見しました。
怪しさ爆発ですけど、人柱のつもりで利用してみます。
SSD購入とフォーマット
まずは、一番の目的のSSDの購入。
おそらくHDDをSSDに交換するのが一番効果的なグレードアップ。最近はMacばかり使っているので、HDDのもっさり感は絶望的にしんどいです。
今回購入したのは「Kingston SSD Q500」480GBです。6000円位でした。
買ったばかりのSSDは未フォーマット状態ですのでフォーマットしておきます。
実はフォーマットせずにHDDと交換して、SSDが認識されずにオロオロしていたのは内緒です。
購入したSSDをフォーマットするには、一度PCに繋げる必要があります。USB接続のSATAケーブルが必要ですね。3000円くらいで売っています。
偶然私は持っていたので、余計な出費をせずに済みました。
本当はパーテーションとか区切った方がよかったんですけど、うっかり忘れていました。
まあ、またクリーンインストールする機会があれば考えます。
怪しいWindows10のプロダクトキーの購入
Window10を導入するためには、Windows10を購入しないといけません。
購入の方法は下のようにいくつかあります。
- パッケージ版を購入する(DVD、USBメモリが付属)
- ダウンロード版を購入する(プロダクトキーが付属)
まあ、どちらでもいいのですけど、問題は値段。1〜2万円くらいですね。
ということで、もう少し調べると、「ヤフーショッピング」で信じられないくらい安いものを発見。
かなり怪しいけど、253件のレビューもあるし、評価も悪くない。もちろんインチキの可能性も高いけど、300円ならそこまで痛くない。
偶然クーポンがあって、さらにポイントがあったので、実質90円。
注文完了してからわずか10分後にプロダクトキーの書かれたメールが送られてきました。
即日発送にもほどがある!
Windows 10のインストール用USBの作成
Windows10のプロダクトキーを購入したわけなので、Windows 10そのものはマイクロソフトからダウンロードして、インストール用のUSBメモリを作ります。
まあ、これはすごく簡単。
上のページへ飛んで【ツールを今すぐダウンロード】を選択するだけです。
USBメモリ(8ギガ以上あれば十分)が必要ですね。
ここまでの3つで一応の準備は完了です。
あ、ちなみにクリーンインストールですのでPCに入っているデータは消えます。必要なデータなんかはバックアップしておきましょう。
既存のHDDと新規SSDの入れ替え
さて、いよいよHDDをSSDへ換装していきます。
自作PCの経験がない人にとって、SSDへの換装は難しいと思ってしまうかもしれませんが、思った以上に簡単です。
手順は以下の通り。ネジを7個クルクルするだけです。
- バッテリーを外す
- バックパネルを外す(ネジ1個)
- HDDマウントを外す(ネジ2個)
- HDDをマウントから外す(ネジ4個)
- HDDをケーブルから外す
- SSDをケーブルに差し込む
- SSDをマウントに取り付ける(ネジ4個)
- SSDのマウントを取り付ける(ネジ2個)
- バックパネルを取り付ける(ネジ1個)
- バッテリーを取り付ける
すごく簡単にいうと、既存のHDDとSSDを入れ替えるだけです。プラスドライバーがあれば問題ない。サイズとかネジ穴の位置とかピッタリなのでそこまで困ることはないでしょう。
一応、作業前に次の2点に注意しておいてください。
注意点
- 必ずバッテリーは取り外して作業する
- 壁や地面に触って静電気を逃す
バッテリーが付いてると感電する恐れもあるし、静電気で指先が帯電してると金属パーツがショートするかもしれないです。
静電気防止のアイテムなんかもありますけど、そこまで気にしなくてもいいかと思います。結構自作PCを組み立ててきましたけど、ショートしたことないですので。
バッテリーの取り外す
バッテリーの取り外しは、スイッチのようなものを押せば外れるようになっています。無理にこじ開けないように注意してくださいませ。
バックパネルの取り外し
バックパネルの取り外しのためには、上の写真のネジを1本だけ外します。
その後で、写真手前側にずらすと外れる仕組みです。
これも無理にこじ開けようとしないでください。
HDDマウントの取り外し
HDDマウント(HDDがはまっているケース)は写真丸枠の2本のネジで固定されています。ネジを外して黒いビニール(写真四角枠)を引っ張ると外れる仕組みです。
引っ張りすぎてケーブルに負荷がかからないように軽く取り外しておきます。
HDDマウントからHDDを取り外す
HDDマウントへは片側2本ずつ計4本のネジで固定されています。ネジを外すとケースはすぐに取り外せます。
その後HDDに刺さっているケーブルをゆっくりと引き抜きましょう。
SSDを取り付ける
先ほど、抜いたケーブルに交換用のSSDを差し込みます。
サイズ的にはHDDとSSDは、ほぼ同じなので問題なくマウントに取り付けできます。
ケーブルの形状的に決まった方向にしかハマらないようになっていますので、軽く押し込んでやれば十分です。
間違った方向には刺さらないので、無理にねじ込まないようにしましょう。
あとは取り外しと逆の手順で組み立てていくだけです。
プラモデルみたいなもので、結構簡単ですよ。
インストール用USBから起動
きっちりとSSDを換装できたら、次は先ほど作ったインストール用のUSBメモリから起動します。
手順は以下の通りになります。
- USBメモリを差し込む
- 電源を入れる
- ESCキーを押してBIOS画面に入る
- USBからブートを選択する
- インストール開始!
パソコンに詳しくない人にとっては、「BIOSって何??」って感じだと思います。
BIOS(Basic Input Output System)は、WindowsのようなOSのもっと下の部分。
パソコン接続されている、マウスとかキーボード、CPU、HDD、メモリなどを制御するプログラムです。
このプログラムを利用して、「今回はUSBメモリから起動するよ」という設定にするわけです。
ESCキーを押してBIOS画面へ
"Press the ESC key for Startup Menu"
「スタートアップメニューに入るにはESCキーを押してください」と表示されます。
電源入れたらすぐに左下に文字が表示されるので、ESCキーを押しましょう。
USBからboot(起動)
ESCキーを押すと、上のようなスタートアップメニューに入れます。
今回は、上から三番目の「Boot Device Options」を選択します。
直訳するとBoot(起動)のDevice(装置)のOptions(選択)ということですね。どの機器から起動するのかを設定することができます。
F9キーを押してください。
USBメモリーが刺さっている状態で、出てくる選択肢は4つでした。
- USB Hard Drive(UEFI) - BUFFALO USB Flash Disk
- Boot From EFI File
- Notebook Hard Drive
- USB Hard Drive - BUFFALO USB Flash Disk
USBメモリからの起動は①と④ですが、①には”UEFI”という謎の用語が出てきています。
両方試してみたのですが、①だとうまく起動できなかったので、④を選択しておきます。
カーソルの⏫⏬キーで選択をして、Enterを押すと起動開始になります。
USBからインストールが無事にスタート。
インストールがめっちゃ早い!!
早速、SSDの効果を感じられましたね。
上手くいかないと感じたら
ここまでの手順でうまく起動しない、インストールできないということもあります。
基本的にこういうPCをいじる作業は自己責任ですからね。
自作PCあるあるなのですが、パソコンの構成(今回はHDDをSSDに変更)を変えて、うまく動かない時は、メモリを抜き差ししたり、マザーボード上の電池を抜き差ししたりすると動くことがあります。
実際、私もSSDを認識してくれませんでしたが、メモリを抜き差ししたら、すんなり動きました。
このPCのメモリは、先ほどのバックパネルを外したところにあります。
メモリは緑の枠に収まっています。
メモリ端側のソケット(赤い枠)を外に軽く動かすと抜けるようになります。
うまくいかない場合は試してみてください。
激安のプロダクトキーはすんなり認証
唯一の不安事項だったプロダクトキーも普通に通りました。
300円程度でwindow10proが使えるとか、本当に最高です。
色々調べてみたところ、特に犯罪絡みではなさそうな感じ。ここからは私の予想だけど、企業とかで大量に買ったOSのプロダクトキーが回り回って、安く販売されてるような気がします。
特に、不具合もなく使えるので、調子に乗ってofficeの激安プロダクトキーも購入。
460円のOFFICEです。がこれも普通に認証通りました。ありがたいことです。
SSDで生まれ変わったHP pavilion dv6
SSDに変えたことで、劇的に動作が早くなりました。
とても10年落ちのPCとは思えないくらいです。
起動もシャットダウンも一瞬。マジでストレスフリー。起動時間だけで考えると、Macbook Airと大差ない感じです。
現状では特に負荷の高い作業はしていませんけど、普段使いとしては職場のPCよりもずいぶん快適なPCに生まれ変わりました。
HDDからSSDへの換装はお手軽にできる改造で、本当におすすめです。
ただし・・・。
バッテリーは流石に寿命らしいので、これは買い替えないといけないかな?
HPではすでに純正を取り扱っていないみたいです。
互換製品が3〜4千円くらいみたいだから、時期を見て買い替えて、グレードアップ完了というところですね。
バッテリーまで合わせて、約1万円程度で生まれ変わりました。
もうしばらくは使っていこうかな。