今年は大学受験です。
受験に向けてどんな英語の勉強をしたら良いのですか?
模試や定期テストで思うような点が取れないと受験生は不安になりますよね。
入試をひかえる学年ということもありどんな勉強をしたらい良いのかと悩んでいるのはあなただけではありません。
現役の高校英語教師として、受験生に押さえて欲しい英語の勉強を解説していくよ!
この記事でわかること
- 高校生の英語の勉強の流れ
- 高校生が英語を勉強する手順
- 高校生におすすめの英語教材
高校生のみなさんが正しいやり方で学習をして、効率的に英語力をアップさせる参考になれば幸いです。
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高校生の英語の勉強の大まかな流れ
まず、受験に向けての英語学習の大まかな流れを考えていきましょう。
正しい手順で学習することで効率的に英語力を上げることができますよ。
大学入試に向けての英語学習は単語と文法のマスターが7・8割を占めていると言っても過言ではないよ。
高校英語の順番
- 単語と英文法をきっちり押さえる
- 長文読解と英作文の練習
- 過去問等の演習
高校生の英語学習は単語と英文法から始める
高校生の英語の勉強は、まず単語と英文法を押さえることから始めるのが鉄則になります。
最近は、知識の量よりも思考力や判断力を問う問題が増えていますが、基本的な英語の知識がないと始まりません。
ここを勘違いしている生徒や教師がめちゃくちゃ多い!基本となる英語の知識がないと思考はできない!!
私自信、かつては英語がまったくできない生徒でしたが、自分の中での英語力の変化を感じられるようになったのは、やはり単語をある程度覚えてから。
英語長文や英作文、リスニングなどの勉強もありますが、そもそも基本の英文法が身に付いていないと長文も読めないし、作文もできません。
単語と文法が大事な理由
- 単語を知らないと英語が読めない・聞けない・書けない
- 文法を知らないと正しく理解できない
英語の勉強をしよう!と思って、いきなり問題集に取り組んでもあまり効果が上がらない。
長文や文法の問題演習しなくちゃ!って思ってしまうけど、まずは基礎の単語と文法が大切なんですね。
まずは、コツコツと単語帳を使って単語を覚え、英文法を固めていくことが必要。
具体的には、単語帳を一冊決めて取り組む。
文法参考書と問題集に取り組む。
この2つできっちりと基礎を固めていくだけで偏差値的にも50台後半になるはずです。
おすすめの単語帳と文法問題集については別の記事でまとめていますので、あわせてお読みください。
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【現役英語教師がすすめる】英単語帳10選|高校入試からTOEICまで
続きを見る
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【2024年版】英文法攻略のための問題集と参考書|現役英語教師が解説
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正直言って、大学入試は基礎が7・8割です。
基礎固めがしっかりとできていたら、あとはどうにでもなります。
よく、「応用問題で点数が取れない・・・」と嘆く生徒がいるけど、ほとんどの場合は基礎力不足が原因。焦らずに、土台作りをきっちりとしていこう。
まずは、単語と文法という確かな土台を作っていきましょう。
高校3年間の中で言えば、1・2年生のうちは基礎固めだけに集中しておけば十分。
高校3年生であっても、英語に自信がなければ、焦って色々なものに手を出さずに、まずは単語と文法を復習していきましょう。
基礎固めができたら長文と作文の練習
単語と英文法で基礎固めができたら、いよいよ英語長文と英作文の練習に取りかかります。
繰り返しになりますが、焦って長文問題や作文問題を解きまくってもあまり効率が良くないですよ。
基礎固めができているってどう判断したら良いんですか?
一文ごとの英語であれば、「正しく読める、書ける、発音できる」ということができれば基礎は完成だね。
当たり前ですが、英語長文は文章が集まったものだから、まずは1文レベルできっちりと意味が理解できないとダメですよね。
ただ、1文ごとの英語が正しく読めるから、英語長文が読めるというわけではありません。
英語長文を攻略するには、英語長文の読み方・リーディングスキルを身に付ける必要があります。リーディングスキルにも色々とありますが、主には次の3つを身に付ける練習をしていきましょう。
- 英語の語順どおりに読むスラッシュリーディング
- 段落や文章この構造を意識するパラグラフリーディング
- 文章を読む目印となるディスコースマーカー
この3つは、漠然と英語を読んでいてもなかなか身につかないので、しっかりと3つのスキルを意識した練習をする方が、効率が良いですね。
リーディングスキルについて、詳しくは別の記事でまとめていますので併せてお読みください。
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英語リーディングの伸びる勉強法【5つの手順で攻略】
続きを見る
英作文はまずは簡単なレベルからスタートしていきましょう。
「英文法や語法を利用すれば英語に直せる」くらいの基本的なレベルの和文英訳を繰り返していきます。
和文英訳のおすすめ問題集は別の記事にまとめていますので、合わせてお読みください。
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【一番簡単な】英作文の練習方法(和文英訳編)
続きを見る
和文英訳の練習も段階的に、もう少し応用的な英作文の練習へとステップアップしていきましょう。
えっと・・・応用的っていうのは?
少し長めの日本語や少し難しい日本語を英語に直したり、自分の意見を書いたりという練習になるよ。
こういった応用練習での英作文が実際の入試に出る可能性が高い。
少し難しめの作文や意見作文への問題の解き方は、与えられた問いに対して、どうやって自分の知っている英語を利用できるように持っていくかです。
「自由英作文」の詳細については、別の記事でまとめていますのであわせてお読みください。
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【実は簡単!】自由英作文の対策方法|おすすめ問題集3選
続きを見る
過去問で演習量を増やして形式に慣れる
最後の仕上げとして、過去問で問題演習をしていきましょう。
過去問での問題演習のメリットは、傾向を知って、問題の形式に慣れるということです。
過去問をたくさん解きまくっている生徒がいますが、過去問はあくまでも、傾向を知るため。
いくらたくさん過去問を解いても直接的に英語力が上がるわけではありません。
過去問の解説は結構ざっくりだから学習には向いていないんだよね。
過去問を意識した学習がしたいのであれば、同じような問題形式を扱った問題集で演習をしましょう。
解説も詳細で自分の希望する入試対策ができますよ。
過去問利用のポイント
- 志望校のレベルを知る
- 志望校の問題傾向を知る
- 本番までに最低5年分は解く
過去問対策は直前くらいで良いの?
過去問に取り組むタイミングは2回。
過去問は直前にパーッと取り組むよりも、基礎固めが終わった段階で一度解いた方が良い。
志望校のレベルを知るためです。
その時点での単語力・文法・構文力が通用するかどうかの判断ができますね。力不足と感じるならば、基礎固めを続けていきましょう。
そして、2回目のタイミングは入試の1・2ヶ月前に解いて問題傾向を知る。
ただ、国公立大学であれば、1・2ヶ月前は新共通テスト(旧センター試験)で過去問どころではないので、その時は共通テストが終わってからすぐに取り組みましょう。
高校英語が苦手な人はまず中学英語
高校英語を頑張ろう!と考えても、「高校に入った時点で英語が苦手だ・・・」という人は、また別の取り組みが必要になります。
高校英語の単語帳や文法に取り組む前に、まず中学英語をやり直しましょう。
大学入試なのに、中学英語をやり直すんですか?
英文法のうちの半分以上は、中学校で習う英文法が土台になっているからね。
大学入試に向けて、中学英語をやり直すのは、一見すると遠回りに見えるかも知れませんが、土台となる中学英文法を無視しても、学習の積み重ねはできません。
英語が苦手な高校生に話を聞くと、やはり中学校から英語が苦手だったと言う生徒が多い。受験生であっても、中学英語の復習をすすめているよ。
中学校をやり直すのに最適な教材は、「SUPER STEP くもんの中学英文法」です。
このブログでは繰り返しおすすめしています。
1週間もあれば、サクッと中学英語が復習できるので、中学英語をやり直したい高校生にはぴったりな問題集になります。
中学英語の復習に超絶おすすめの「SUPER STEP くもんの中学英文法」に関しては、別の記事でまとめていますので、あわせてお読みください。
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【一番売れてる】中学英語の参考書『くもんの中学英文法』レビュー|現役英語教師が解説
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まとめ 大学入試の英語は高校1・2年の内容が8割
今回は、大学入試に向けた高校生の勉強方法について紹介してきました。
「大学入試」と名前のついた問題集や参考書に飛びつく前に、まずは基礎固めをしっかりとしていくことが何よりも大切です。
まずは単語と文法をしっかりと押さえていくのが大切なんですね。
高校1・2年生で習う文法や構文が、大学入試の英語で出題される内容の8割を占めると考えてもらっても良いよ。
それだけ基礎が大切なんですね。
単語と文法・構文という基礎が固まれば、その応用となる英語長文・英作文・リスニングなどの学習もスムーズに進み、効率的に学習をすることができます。
何かと忙しい高校時代です。
なるべく効果が高く、効率の良い勉強をして英語力を身につけていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。