TOEICの高得点や英検の1級レベルってどうやったら手が届くの?
私は、大学も英文科を卒業していますし、一応英語で生計を立てています。
英検1級やTOEICの高スコアの資格を持っていると、生徒や友達などに英語の勉強の仕方を聞かれます。
そのたびに同じことを答えています。
まず単語!。単語を覚えたら景色が変わる!
単語ってなかなか覚えられないんです。
英語学習で英単語が大切なことは、みんな知っているが、なかなか単語が覚えられない。
この記事で解決する悩み
- 英単語が覚えられない
- 英単語の効果的な覚え方を知りたい
この記事は英語学習の上でどうしても乗り越えなければいけない「英単語」に関する内容です。
この記事を最後まで読むと英単語の覚え方のコツが理解できます。ぜひ最後までお読みください。
動画でも解説をしていますので、ラジオ的に聞いてくださると嬉しいです。
英単語の勉強法を改善することが英語力アップに直結する
英単語の勉強法を改善すると、英語力アップに直結し、TOEIC900点満点ゲット・英検1級合格へ一歩どころか数歩近づきます。
本当に英単語を覚えるだけで??
「単語だけ」とは言わないけど単語力不足が原因でスコアアップが狙えない場合が多いよね。
例えば、英検で考えてみると、準1級と1級の一番大きな差は出題される単語の難易度。
受験した人ならわかると思いますが最初の語彙問題で撃沈する人が多いですよね。
英語長文パートで言うと、内容自体はそんなに難しくないけど、語彙レベルが上がってやたら長くなる。エッセイライティングも同じような傾向です。
例えば「altruism」なんか聞いたこともないよね?
それなんですか・・・?
altruismは「利他主義」。
ちょっと難しい言葉ですが「利他主義」という日本語は新聞や論文では結構普通に目にしますし、高校の現代文にも、大学入試にも出てくるような言葉。
英検1級やTOEICの高スコアが求めているレベルは「教養ある英語が使えるレベル」。英語で新聞や論文が読めるレベルの単語力を付けることが求められているんですね。
ともかく、単語をたくさん覚えるだけで、ベースとなる英語力がググッと向上することは間違いありません。
英単語の勉強法は2つのパターンで攻略
私が考える英単語の勉強法には2つのやり方があります。
おそらく、TOEIC900点・英検1級、難関大学受験を目指す上級者だけでなく、全てのレベルの学習者に当てはまる方法だと思います。
英単語2つの覚え方
- 自分のオリジナル単語ノートを作る
- 受験やTOEIC等の対策の単語帳を買って単語帳で単語を覚える
私の経験から言うと、どちらかのやり方が優れているという事はありません。
1つ目のオリジナル単語ノートを作るやり方が合う人もいれば、2つ目の市販の単語帳で覚えるやり方が合う人もいます。
ちなみに私は単語帳を使って覚えるやり方が合っていました。
理想をいえば2つを組み合わせたミックス型が一番良いよ。
ミックス型は、「単語帳で学習をしつつも、目新しい単語についてはオリジナルノートを作る」というやり方になります。
では、それぞれの方法を具体的に説明します。
英単語の勉強法①【オリジナル単語ノート】で攻略
1つ目のやり方はオリジナル単語ノートを作ります。
自分が読んでいる本や映画、使っている問題集に出てきた知らない単語をノートに書き出していきます。
単語と意味を書き出せば良いのですか?
せっかくだから、もう少し工夫しよう。
さらに詳しく
- 意味(品詞ごとに)
- コロケーション(フレーズ)や例文を書く
コロケーションってなんですか?
単語がよく使われる組み合わせのことだよ。
英語学習をする中でオリジナルノートに、単語を書き留めていき、週に1度くらいのペースで、ノートを見返すようにしましょう。こうした作業を通して英単語を覚えていきます。
オリジナルノート作りを実践して英語を独学している人はたくさんいます。
ボールメーカー最大手の moltenの社長さんの講演を聞く機会がありました。この会社は海外にもたくさん支社を持っておられて、営業では語学力がとても大切という話でした。結構なお年の方にも関わらず、語学堪能な方で、独学で英語の勉強をしたそうです。ただ、特別なことをしているわけではなく、特に単語の学習に力を入れているそうです。
この社長さんもオリジナルの単語ノートを作っておられ、移動中にその単語ノートを見返すということを続けていると、おっしゃっていました。
オリジナルノート作りは時間的に余裕があって英語が好きな人に向いています。
将来英語を使って仕事がしたいと思っている人も趣味の1つとして、英語の勉強とは別に洋書を読んだり、英語で映画を見たり、楽しみながらノートを作ることができますね。
オリジナルノートは、市販の単語帳には載っていないような、自分に必要な英単語を覚えることができるので、英語力の幅がグッと広がります。
ただし、このオリジナルノートづくりは、市販の単語帳のように「大学入試、TOEIC、英検に頻出の英単語を集めた」ものではないので、効率的とは言えないやり方になります。
正直言って、部活動や受験で多忙な中高校生にはおすすめしません。
オリジナルノートが向いてる人
- 英語が好きな人
- 英語学習に使える時間がある人
- 将来は英語を使って仕事がしたい人
今は海外ドラマが簡単に見られるVODサービスがたくさんありますし、ネットで洋書も簡単に入手できます。
VODを使った英語学習については、別の記事でまとめてあります。
-
【海外ドラマで英語学習!】留学なしで英語リスニング&スピーキング力を鍛える勉強方法
続きを見る
英語をたくさん読む中で単語に出会って、ノートを作っていくことで、語彙力が向上する、とう流れになりますね。
ちなみに、英語をたくさん読むには「英語多読」が最適な勉強ですよ。
英語多読はその名の通り、英語をたくさん読むという学習です。
多読に関しては、次の記事でまとめてありますので、合わせてお読みください。
-
【驚きの効果!】英語多読の効果的な方法
続きを見る
多読は「辞書を引かない」のが原則ですが、気になる単語があれば調べてノートに書きためておくと、あっという間に語彙力が上がりますよ。
英単語の勉強法【市販の単語帳】で攻略
2つ目のやり方は市販の単語帳を買うやり方。
必須な単語がまとめられているから無駄がなく効率は良い。
オリジナル単語ノートを作ることは効果的ですが時間がかかるのが1番のネック。
市販の単語帳で勉強するやり方は、短期間で単語を身につけたい人向けです。
また、英語に苦手意識を感じている人に向いています。なぜなら、頻度の高い単語を覚えることで、英語の力が劇的に上がるからやる気になるんですよね。
単語帳で勉強した方が良い人
- 英語に苦手意識を感じている
- 英語学習にかける時間があまりない
あと、単語帳で英単語を覚えるのに大切なのはモチベーションの設定。
分かります。単調になっちゃうから、続かない・・・ということですね。
モチベーションを上げるために、英検やTOEICなどの試験を受験する目標を作り、その試験のために必要な単語帳を買って覚えていきましょう。
英検であれ、TOEIC対策であれ、どの単語帳でもあまり違いはありません。音声CDや音声アプリが利用できるものが良いです。
英検の受験であれば『旺文社の「パス単」シリーズ』はアプリと連動していて使い勝手が良いですね。
オススメの単語帳については別の記事でまとめていますので合わせてお読みください。
-
【現役英語教師がすすめる】英単語帳10選|高校入試からTOEICまで
続きを見る
具体的にどうやって勉強したんですか?
それでは次に、英単語を覚えるコツと具体的なやり方を説明するよ。
英単語の勉強法のコツ【英単語は忘れるものと割り切る】
英単語の勉強法のコツ・心構えは、「英単語はすぐに忘れちゃうものだ」とある程度割り切ること。
「単語覚えようと思っても覚えられない」「覚えたと思ってもすぐに忘れてしまう!!」という人も多く、その都度やる気を無くしてしまう。
けど、基本的に、無理やり暗記したものなんてすぐに忘れてしまうもんです。
「英単語覚えたけど、忘れちゃったなぁ。まあ、また覚えよう。また、忘れちゃったなあ。また覚えよう。」
この繰り返しですね。
何度も同じ単語を覚え直す、という過程の繰り返しで英単語は身についていくものです。
「忘却曲線」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
以下のサイトに詳しく説明されています。
要するに、「どんなに完璧に暗記しようとしても一度で覚えられないから、繰り返し学習する計画を立てよう」ということです。
英単語を覚えるコツ
英単語はすぐ忘れるものだから、反復することが必要です。
100個の単語を覚えるとして、①「1日10個完璧に覚えて10日で覚える」より②「1日100個を適当に覚えることを10日繰り返す」という2つのやり方があると思うけど、10日後に定着しているのは②のやり方。
なぜなら、②のやり方だと、10回も覚えるという作業を繰り返しているから、ということになりますね。
忘れて当たり前、だから何度も繰り返そう!と考えるのが成功のコツだね。
私の英単語の勉強法【TOEIC900・英検1級対策のために】
1つの学習のモデルとして、私の英単語の勉強法を紹介します。
英検やTOEIC受験のためにしていたことです。
キーワードは「反復」です。
私の英単語の勉強法【習慣作り】
まずは反復するための「習慣」作り。
つまり、学習する時間、場所、する内容を決めました。
正直、そんなに英語好きじゃないですから、ついついサボっちゃいます。
私の場合、「毎朝起きたら、まず最初にデスクの前に座って30分は単語の勉強する」と生活のルーティンに入れていました。
単語学習のルーティーン
- 朝起きたらすぐにデスクの前に座る
- 単語帳とノートを開く
- 30分間単語を発音しながら10回ずつノートに書きなぐる
- 365日毎日続ける
たったこれだけを続けました。
最初は辛いけど、1ヶ月くらいしたら、習慣になっています。
習慣化すると、「朝起きて、英単語の勉強をしていないと気持ち悪い・・・」という妙な感覚になりますね。
朝起きたら、気付いたら机についている・・・という状態だったよ。
私の英単語の勉強法【やった内容】
大学受験時に使っていたのは、よくある市販の英単語帳。社会人になって、英検やTOEIC受験時に使っていたのは『英検1級 でる順パス単』。
大学受験や英検、TOEICは、それ専用の単語帳がありますが、正直内容にそこまで大きな差はないので、どれを使っても良いでしょう。
2,000語の覚え方
- 1周目1日30語ずつざっと覚える→66日で1周目
- 2周目1日50語ずつ→40日で2周目
- 3周目1日70語ずつ→28日で3周目
- 4周目1日100語ずつ→20日で4周目
半年くらいで1冊の単語帳が4週できます。1日100個ペースになったら、これを無限ループしていきます。
1回ごとに完璧に覚えようとする必要はありません。何周も繰り返して覚えていけば、そのうち完璧な状態になります。
完璧を追い求めないことが大切。4・5周目になると流石に覚えてますよ。
英単語を覚えるコツ
一度で覚える単語の数を少しずつ増やして、何度も繰り返し覚えることが大切
英単語の勉強に必要なのは「継続とモチベーション」
英単語の勉強に必要なことは、大学受験、TOEIC900点であれ英検1級であれ、意欲を持って(モチベーション)続けていくこと(継続)です。
どうやってモチベーション上げたんですか?
そうだね。
モチベーションは、未来の良いイメージを持つことが大切なんじゃないかな。「英語ができるようになったら良いことがある」みたいなイメージを持つことができたら良いね。
TOEIC高スコアや英検1級には限りません。
字幕なしに映画を見ることができたり、洋書をスラスラ読めたりできたら、それだけでなんとなくかっこいいですよね。
仕事のためであれ、趣味のためであれ、そのモチベーションを大切に単語の勉強を続けましょう。
英単語の勉強法まとめ
- 市販の単語帳を使って単語帳を覚える(毎日)
- オリジナル単語ノートを作る(そのつど)
- どちらのやり方にしても継続と反復が何よりも大切
市販の単語帳で毎日コツコツ。オリジナル単語ノートはそのつど書き込んで作っていく。両方やっていくのがベストだね。
英単語の勉強を始めて、「なんかできるようになって来たぞ」と思えるには、最低3ヶ月は必要だと言われています。もちろん個人差はあります。
英語ができるようになったら「あれもできる、これもできる」と明るい未来を想像して、モチベーションを上げていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。