長めの英語を書くことが苦手。自由英作文やエッセイライティングの勉強方法が知りたい?
「英作文は、何を使って、どんな学習をしたら、克服できるのか。」と生徒からよく質問されます。
英作文には、和文英作文と自由英作文があります。
基本的な和文英作文の勉強方法については、別の記事にまとめてありますので、そちらをご覧ください。
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【一番簡単な】英作文の練習方法(和文英訳編)
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この記事では、特に苦手を感じる人が多い自由英作文の対策方法を解説し、作文練習に最適な問題集を3冊紹介します。
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自由英作文の対策は簡単にできる
難しそうなイメージの自由英作文は、和文英訳よりも簡単に勉強できます。
「100語程度で意見を書きなさい」とかすごく難しい気がするんだけど・・・。
簡単な理由を理解すると、自由英作文の勉強がかなり楽になるよ。
自由英作文の方が簡単に書ける理由
自由英作文が、普通の和文英訳より簡単な理由は、書く内容を自分で決められるからです。
書く内容って、テーマが与えられるでしょ?普通は。
ところがそうでもなくて、自分が書きたいように書けるんだよ。簡単な例で具体的に考えてみようか。
具体例
Write an essay of at least 50 English words on the following subject: "Should English Be taught in Elementary Schools?"
「『小学校で英語教育をすべきかどうか』について50語程度の英語で書きなさい。」よくあるタイプの自由英作文の問題です。
勘違いして欲しくないのは、必ずしも自分の意見を書く必要はない、ということだ。
『小学校で英語教育をすべきかどうか』というテーマに対する答えは、「イエス」または「ノー」ですね。
どちらで書いても間違いではありません。
自分と違う意見を書いてもいいの?
全く問題ない。解答した意見が本当に自分の意見かどうか、誰にもわからないよ。
つまり、自由英作文では、書く内容を自分で決められる。自分の手持ちの英語力(単語や表現)で勝負できるように書けばいいので、与えられた日本語を英語に直すよりも取り組みやすいのですね。
それでは、自由英作文の対策方法を紹介します。現在の手持ちの英語力をフル活用して勝負できる方法です。
自由英作文の対策は段落構成を知ることが大事
自由英作文を簡単な対策方法は「正しい段落構成」を知ることです。
さっきの問題で少し考えてみるよ。
簡単な考え方
- 小学校の英語教育に賛成?反対?
- 賛成・反対の理由
- 賛成・反対の具体例
- 結論:賛成・反対かをもう一度繰り返す
賛成?反対?というテーマに関しては、大体こんな感じで書けばよいのですね。
賛成で書くか、反対で書くかは、自分の意見というよりも、自分が英語でかける内容をどちらが持っているかです。
自由英作文は、与えられたテーマの中で、自分が書きやすいことを書くことができる。つまり、自分の知っている単語・表現や構文を使うことができます。
だから、自由英作文を書くためには、文章の型、段落構成のやり方を知っていれば、あとは、自分が書ける内容を自分が書ける表現で書けば良いことになります。
ポイント
段落(バラグラフ)構成の型をたくさん身に付けるべし!
この設問の時には、このタイプの段落構成を使う、ということを知っておけば、書くことには困らないよ。
それでは、段落構成を身につけるための自由英作文の勉強にぴったりな問題集について考えていきましょう。
自由英作文の対策におすすめの問題集|レベル別
それでは自由英作文を勉強するのに役立つ問題集をレベル別に紹介していきます。自分のライティングのレベルに合わせたものを選ぶことが、学力向上の近道です。
自由英作文にまったく自信がない場合は、初級用から積み上げていけば良いよ。
自由英作文の対策問題集を選ぶポイント
自由英作文の対策問題集を選ぶポイントはたった1つです。
段落構成やパラグラフについての解説が豊富であること。
自由英作文の1番のポイントは「きちんとした文章構成ができているか」です。ここが崩れるといけません。
「何を、どのように書くか」にフォーカスしたものを選ぶのがポイント!
では、「何をどのように書けば良いか」を詳細に解説している、おすすめの自由英作文の参考書をレベル別に紹介していきます。
自由英作文の対策問題集①入門レベル『英語パラグラフライティング講座』
自由英作文の対策問題集①入門編として紹介するのは『英語パラグラフライティング講座』。パラグラフライティングの基礎を学ぶことができる。
長年、高校生の書く大学受験等の作文の添削をしていても、「どこから添削すればいいのやら・・・・」という状態の生徒が多いです。
日本人が自由英作文をする上で、圧倒的にかけているのがパラグラフライティングの力。
パラグラフライティングとは
ものごとを論理的にわかりやすく書くための技術
ネイティブの子供は小学生から「国語」でパラグラフライティングを習い、論理的に分かりやすく書く練習をしています。
これを読者に体験させるのがこの本のコンセプトになっており、パラグラフライティングを基礎から学ぶことができます。大学入試向けの問題集では、あまりフォーカスしないような「パラグラフの書き方」に特化した内容です。
ライティングの最も大切な要素であるパラグラフの考え方を効果的に学習できます。
自由英作文:初級〜中級レベル『自由英作文はじめの1冊』
自由英作文の対策問題集②初級〜中級レベルとして、『自由英作文はじめの1冊』を紹介します。
『英語パラグラフライティング講座』でパラグラフの基礎を学んだら、次は「何を書くか」というアイディアの広げ方を学びましょう。
意見作文2題、説明文3題、要約文1題のたった6題しか問題がありませんが、1つの問題につき約20ページもの膨大な解説があります。
この本では、文の構成の型の説明だけでなく、英文を書き始める前のアイディアの出し方から解説してくれています。結局、いくら型を知っていても、書く中身を思い付かないといけませんよね。
アイディアマップを用いたアイディアの出し方から、アイディアを整理するコツなど「何を書くか」に特化しています。
とりあえず「何を書いたらいいのかさっぱり分からない」という人におすすめになります。
自由英作文:中級〜上級レベル『英作文のトレーニング[自由英作文編]』
自由英作文の対策問題集③中級〜上級レベルとして、最後に紹介するのは『英作文のトレーニング[自由英作文編]』。
『英作文のトレーニング[自由英作文編]』で文章構成の型がたくさん学べる。パラグラフ(段落)をどのように並べていけば、論理的(わかりやすい)文章になるのかを詳しく説明しています。
この本は、文章構成の方法が網羅してあります。特に次の4つの点が素晴らしい。
- 文章構成の基本となる「序論・本論・結論」の考え方(それぞれにどんな内容を書くべきか)をもとに解説が書かれている。
- それぞれの「論」のつなぎ言葉である「ディスコースマーカー」の働きも具体的に示されている。
- 指定語数に応じて、どのような文章構成にすべきかがわかる。
- 自由英作文のほぼ全ての問題形式が網羅してある。
英文法の解説や英作文の書き方の解説は、そんなに詳しくないけれど、自由英作文の練習のまとめにはこれ1冊でほぼ大丈夫というものです。
この本の方法に従って勉強すれば書けない形式はほとんどないくらい再現性が高い1冊です。
まとめ 自由英作文の対策は意外に簡単!
「長い英語を書くから難しい・・・」という理由で誤解されがちですが自由英作文は意外と簡単に書けます。自分の使える英語で書けば良いので、和文英訳よりも取り組みやすい。
パラグラフの書き方と文章の構成方法を知る。それさえすれば、自分の自信のある簡単な英語で書くことができます。
そう考えると、和文英訳よりも取り組みやすそう。
それに、パラグラフライティングは社会で通用する「使えるスキル」だ。
自由英作文は、使えるスキル「パラグラフライティング」を身に付ける練習と考えたらやる気も出てきますね。
ものごとを分かりやすく伝えるスキル。ライティングだけでなく、スピーキングにも当然役立ちます。コミュニケーションで使える英語を目指しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。