英語の勉強の本ってたくさんありすぎて、どれを使ったら良いのか分からない。
英語学習の本は、学校での授業向けから、受験や検定向け、社会人向けなど目的に応じてたくさんあるね。
ネットで調べても、本屋さん行っても、英語関連の本は山ほどありますが、「一体どれを選んだらいいのか?」と悩んでいるのはあなただけではありません。
それでは、自分や生徒が使ってきたものの中から、これは!とおすすめできるものを解説していくよ。
この記事では、英語の勉強に役立つ本(参考書や問題集)を紹介しています。
この記事がおすすめの人
- 高校入試や大学入試に向けて英語をなんとかしたい中学生や高校生
- 仕事の都合上、英語を勉強しなくてはいけなくなった人
- 英語を一から勉強したい人
これら3つの1つでも当てはまる人は、記事を最後まで読んで、自分にふさわしい1冊を手にしてほしいと思います。
英語の勉強のための本の選び方
まず最初に、英語の勉強のための本の選び方について、簡単にアドバイスをしていきます。
うーん、たくさん種類があるし、ネットでみても何百冊も出てくるしね。
選び方のポイントは3つあると考えておけば大丈夫。その3つを押さえたら、あとは好みかな。
英語の勉強本を選ぶときに、気をつけることは次の3点。
- 自分の英語レベルに合っているか。
- 自分の勉強の目的に合っているか。
- そこそこ売れているか。
まず、自分の英語のレベルにふさわしい本を選ばないといけない。簡単すぎても、難しすぎても効果的とは言えないですね。
次に、自分の英語学習の目的に合っているかどうか。どんなものにせよ、結局は同じ英語だけど、どうせやるなら自分の目的に特化した本を選んだ方が効率的です。
最後のポイントは、そこそこ売れていて、有名どころかどうか。良い本で使えるから、みんなが使うし、売れ筋になります。
まったくの無名の本がダメというわけではないけど、2択で選ぶようなら売れてる方を選んだ方が無難です。
この3点を押さえておけば、英語の勉強本選びには失敗しない。最後はイラストとかの好みもあるしね。
好みって・・・。
イラストとかフォントとか、表紙とかなんでも良いけど、自分が気に入ったものを使った方がモチベーションも上がるはずだよ。
英語レベルに合ったおすすめ勉強本
さてここからは、実際におすすめの英語の勉強本を紹介していきます。英語レベル別に紹介していきましょう。
レベルを考える際には、文科省が出している「各試験・検定試験とCEFRとの対照表」を参考にしています。
- 初心者:CEFR A1、英検3級未満、TOEIC L&R 225未満、中学生レベル
- 中級者:CEFR A2〜B1、英検準2〜2級、TOEIC L&R 225〜785、高校生レベル
- 上級者:CEFR B2〜、英検準1級以上、TOEIC L&R 785〜、大学生・ビジネスレベル
この3つのレベルに分けて、おすすめの教材を考えてみました。
自分がどの位置にいるのかを明らかにして、英語学習の本(教材)を選ぶことが大事ですね。
では、私自身が使ってきたもの、さらにこれまで生徒たちが使ってきたものの中から、自信を持っておすすめしていきますよ。
初心者向け(中学英語からやり直し)
英語の初心者の人は、中学英語(英検レベル3級まで)からのやり直しをおすすめします。
この段階で学習する内容は・・・
- 中学英単語
- 中学英文法
- 簡単なリスニングとスピーキング
実際の中学校でも、この3つが主な学習内容になります。
それでは、この学習内容を勉強するためのおすすめの本を紹介していきます。
高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800 四訂版
中学英語といえば、『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800』信頼と実績の旺文社。
中学校までで習う英単語は約2500単語ですが、『高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800』では、高校入試に頻出の英単語を1800語に絞って学習できます。
高校入試に頻出ということは、英語の基礎に必須の単語ということになるよね。
ここがおすすめ
- 5段階の出る順で重要単語を効率的に学習できる
- 無料で音声アプリがDLできるので、発音やアクセントにも対応できる。
- 巻頭に「重要語グループ暗記」として、動詞の活用、比較変化、人称代名詞、複数形の変化、などがまとめられている。
関東にまとめられている「重要語グループ暗記」は、使い勝手がとてもいい。
特に英語初級者にとって、不規則動詞の活用とか、複数形の変化、発音記号などちょっと気になるところをパッと調べられるのとても便利ですね。
中学英文法 (スーパーステップ)
中学英文法を一から学ぶのに最適なのが『中学英文法 (スーパーステップ) 』。
当ブログでも絶賛おすすめ中です。1レッスン1ポイントでスモールステップで、基礎からしっかり学習できる鉄板の参考書。
英語が超絶苦手な人にも、英語を一気に学び直したい人にもおすすめの一冊です。
ここがおすすめ
- 1レッスン見開き1ページで見やすく、シンプルで分かりやすい解説。
- 中学で習う英文法を192の細かいレッスンに分けて段階的に英文法を理解できる。
- レッスンで扱う例文の音声をDLできる。
- 完全準拠の問題集あり。
中学英文法 (スーパーステップ) は学習には最適だけど、問題が一切付属していないので、完全準拠問題集とセットで利用するとさらに効果がアップ!
『中学英文法 (スーパーステップ) 』に関しては別の記事でも紹介していますので、合わせてお読みください。完全準拠問題集の『中学英文法問題集 (スーパーステップ)』についても紹介しています。
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名著『くもんの中学英文法』が改訂。使い勝手をレビュー|現役英語教師が解説
続きを見る
英会話・ぜったい・音読 【入門編】
『英会話・ぜったい・音読 【入門編】』は、英語のリスニングとスピーキングの学習に役立つ「音読」に特化しています。
「英語音読」は英語力全般のレベルアップに最適な学習方法。特に、リスニングとスピーキングの向上には必須の活動です。
「英語音読」と聞くと、効果に疑問を抱く人もいるかもしれないけど、「英語音読」ほど手軽で効果的な学習方法はないよ。
『英会話・ぜったい・音読 【入門編】』には中学1、2年生の教科書から厳選された12の英文が載っていて、中学英語の内容を徹底的に頭に叩き込んでいくことができます。「英語音読」を学習するなら、この本は外せない。
ここがおすすめ
- 中学〜高校1年生の教科書の英文なので、内容的・文法的にも易しめで取り組みやすい。
- レベルに応じて、「入門編」「標準編」「挑戦編」がある。
- 学習の方法が丁寧に解説されている。
音読ってそんなに効果あるの?学校の授業とかでよくやってけど、あまり意味がなかったような・・・。
音読は正しいやり方で継続することですごい効果が期待できる練習だよ。
英語音読については、このブログでもおすすめしている英語の練習方法です。詳細は、別の記事で紹介しているので合わせてお読みください。
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【英検・TOEIC対策にも】3ステップ正しい英語音読の方法
続きを見る
英会話・ぜったい・音読シリーズ
- 『英会話・ぜったい・音読(続・入門編)』:TOEIC470点までの人
- 『英会話・ぜったい・音読(続・標準編)』:470~600点の人
- 『英会話・ぜったい・音読(続・挑戦編)』:600点以上の人
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』もスピーキングとリスニング学習に役立つ参考書。
これも中学レベルの英文を題材にしているので、初心者の人でも取り組みやすいものになっています。
『英会話・ぜったい・音読 』シリーズとの違いは、設定されている学習活動が音読だけではないこと。
ここがおすすめ
- 中学レベルの英文で初心者にも取り組みやすい。
- 音読に加えて、リピーティング、シャドーイングまでがセットになっている。
- 学習の方法がかなり詳細に解説されている。
リピーティング・シャドーイングは音読よりも負荷が高い活動だけど、スピーキングやリスニングには超絶効果的な学習方法です。
うーん、いきなりシャドーイングとかってできるかな?
もっとも、慣れないうちは音読だけにして、余裕が出てきたら、リピーティングやシャドーイングを取り入れた方がいいかもしれないね。
シャドーイングについては、別の記事でも紹介しています。合わせてお読みください。
-
【使える英語が身に付く】シャドーイングの正しいやり方
続きを見る
『音読パッケージ』シリーズ
中級者向け(高校英語〜大学入試レベル向け)
英語の中級者レベルは、高校英語から大学入試レベルの英語力という考え方がわかりやすいですね。
「高校になって英語がわからなくってしまった」と言う人向けになるよ。
英検なら準2級〜2級くらい。TOEICのスコアなら現時点で400〜500くらいで600を目指すような英語力をイメージしてください。
この段階で勉強すべきことは、大きく次の5点。
- 単語力の強化(大学入試 / TOEIC600 / 英検2級)
- 高校英文法
- 英作文(ライティング)
- 共通テストレベルの長文読解(リーディング)
- リスニングとスピーキングの練習
やることがたくさんあるのね。
やることは多いけど、全部一緒にではなくて、優先順位をつけてから学習してほしいね。
中級者レベルはかなり幅が広いですが、まずは単語と文法を優先的に勉強して、残りの3つのうち苦手なものから始めていくと効率が良いでしょう。
優先順位の例
- 単語と文法の強化
- 作文・長文・リスニング&スピーキングのうち必要な(苦手な)もの
リスニングとスピーキングに関しては、先ほど紹介した「英語音読」でほぼまかなえる。
リスニングとスピーキングの基礎力は、『ぜったい音読』シリーズ、『音読パッケージ』シリーズの上級グレードをやっていき、必要に応じて対策問題集(英検・TOEIC・大学入試用)で問題慣れをしていけば大丈夫です。
ただし、対策問題集だけではあまり意味がないからね。英語音読で基礎力をつけるのを忘れないように。
速読英単語 必修編[改訂第7版増補版]
『速読英単語 必修編[改訂第7版増補版] 』は、高校英語の初級レベルから入試までをカバーしている単語帳。
一番の特徴は英文がついていること。
英文のストーリーと結びつけて単語を覚えていくので、記憶に残りやすくなるという仕組みです。
ここがおすすめ
- 70の英文で大学入試に出る英単語の95%がカバーできる。
- 単語力と同時に英文読解力の勉強ができる。
- 音声ファイルを無料でDLできる。
英単語を覚えるのと長文の練習が一緒にできるのは便利ね。
さらに、この『速読英単語 必修編[改訂第7版増補版] 』は無料で利用できるスマホアプリ「mikan」に対応しています。いつでも、どこでもスマホ1つで単語帳の英単語の確認ができるのは便利ですね。
英語アプリ mikan
mikan Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】
『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』は高校英語の基礎から学べる英文法参考書。
対象のレベルとしては、「中学レベル〜高校1年生」くらいのイメージです。
高校初級を対象にしているので、「これ1冊で高校レベルの英文法は大丈夫!」とは言いにくいけど、高校時代に英語が苦手だった人には最適なもの。
ここがおすすめ
- 英語が苦手な人向けに解説してあるのでかなり分かりやすい。
- 扱う文法項目は必須なものに厳選していて、構成がシンプル。
- 実際に授業をしているような口調で解説や説明の文章が書かれているので読みやすい。
「高校生の授業で英語が分からなくなった」という人にはぴったりの参考書だね。
私みたいな人にピッタリかもしれない・・・。
総合英語 Evergreen
高校英語レベルの文法参考書をもう1冊、『総合英語 Evergreen』をご紹介。
『総合英語 Evergreen』は大学入試レベルで必要な英文法をほぼ全て網羅しています。これ1冊あれば分からないことはない。かなり使える英文法参考書です。
一応大学受験用という位置付けだけど、英検の準1級〜やTOIECの文法問題にも対応できますよ。
『総合英語 Evergreen』は、名著『総合英語 Forest』の後継版だから、信頼と実績は確かなもの。英文法参考書で迷ったら『総合英語 Evergreen』にしておけば間違いない!
ここがおすすめ
- 高校英語で習う英文法のほぼすべてをカバーしている。
- 説明・解説が詳しく、高校英文法を0から英語を学習できる。
- 定着のための完全準拠問題集がある。
『総合英語 Evergreen』は、高校英語を0からほぼすべてを学ぶことができる英文法参考書。これで英文法を勉強してもいいし、分からないことを調べるという辞書的な使い方にも適しています。
また、完全準拠問題集もあるので、セットで使うとより効果的に英文法の学習ができます。
『総合英語 Evergreen』に関しては、別の記事でも紹介していますので合わせてご覧ください。
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英文法参考書対決 いいずな書店『Evergreen』 VS 桐原書店『FACTBOOK』
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[必修編] 英作文のトレーニング
『[必修編]英作文のトレーニング』は、大学入試向けの英作文問題集ながら、英作文を高校基礎から大学入試レベルまで練習できます。
これもかなりのベストセラー。私も大学入試の時にお世話になりました。20年以上前から使われ続けている英作文問題集だね。
そんなに昔からあるの!!?
ここがおすすめ
- 厳選した100題の例文から作文の型を学べる
- 1題につき見開き1ページの構成で取り組みやすい。
- 解説が会話形式が多く読みやすく分かりやすい。
『[必修編]英作文のトレーニング』は基本の100題を叩き込むという使い方がいいですね。
英作文は「英借文」とよく言われます。
まずはこの本で基本の型をしっかりと定着させていくことが、より高いレベルの作文力の近道になります。
この『英作文のトレーニング』は、レベル別に3種類あるので、自分の英作文の力に応じて選択したらいいよ。
『英作文のトレーニング』シリーズ
- 『[はじめる編]英作文のトレーニング』(初級)
- 『[必修編]英作文のトレーニング』(中級)
- 『[実戦編]英作文のトレーニング』(上級)
『英文解釈の技術』シリーズ
『英文解釈の技術』シリーズは、英語長文の学習に最適な参考書。英語長文は「読んでいたらそのうち読めるようになる」わけではない。
英語長文を読むためには、英文法と単語だけでなく、英文解釈に必要な技術を身に付ける必要があります。
目次(上の画像)を見ると分かりやすいですが、英文の中で「こういう形が出てきたら、こう考える」というルール的なものを知っておくことが、英文解釈の技術になりますね。
長文の勉強をするけど、なかなか読めるようにならない人におすすめです!
英語長文の勉強するけど、さっぱり伸びない私にピッタリかも・・・。
ここがおすすめ
- 短めの英文(中文)で英語を読むポイントが学べる
- 1題につき見開き1ページの構成で見やすく取り組みやすい。
- 1つのポイントに例題と演習問題がついていて、しっかり学習できる。
この『英文解釈の技術』シリーズは、レベル別に3種類あるので、自分の英語レベルや目標を見据えて選択するといいね。
『英文解釈の技術』シリーズ
- 『超入門英文解釈の技術60』(中学〜入試基礎)
- 『入門英文解釈の技術70』(高校基礎〜中堅大)
- 『基礎英文解釈の技術100』(入試基礎)
- 『英文解釈の技術100』(難関大)
『やっておきたい英語長文』シリーズ
英語長文向けの問題集をもう1シリーズ紹介します。
『やっておきたい英語長文』シリーズは、大学入試むけの英語長文問題集になります。300、500、700、1000の4種類があります。
その数字は「語数」のこと?。300だと300語程度の長文問題を解くってことなのね。
先ほど紹介した『英文解釈の技術』シリーズは、読み方・読む技術にフォーカスしたものですが、『やっておきたい英語長文』シリーズは演習向けの問題集になります。
ここがおすすめ
- 自分の目標となる語数の長文練習ができる。
- 大学入試で狙われそうな様々なジャンルの英文が読める
- 300から始めると苦手な人でも徐々に長文に慣れていける。
300語程度の英語長文だから取り組みやすくはあるけど、簡単な英文ということではありません。
『やっておきたい英語長文300』には、九州大学や信州大学、愛媛大学などの国立大学の入試問題も含まれていますので、短いけど読み応えがあるものになっていますよ。
また、『やっておきたい英語長文』シリーズは演習向け教材として優秀。ただし、解説は語句や構文が中心なので、ある程度読む技術(読み方)が身に付いてから利用することをお勧めします。
あくまでも「演習向け」という点には注意をして欲しい。
『やっておきたい英語長文』シリーズ
- 『やっておきたい英語長文300』計30題
- 『やっておきたい英語長文500』計20題
- 『やっておきたい英語長文700』計15題
- 『やっておきたい英語長文1000』計10題
上級者向け(難関大学以上、ビジネスレベル)
続いて、英語上級者向けの英語の勉強本をご紹介。
このレベルになると、自分なりの学習方法を確立しているかと思います。ここからは、英字新聞や洋書を読んだり、海外ドラマを見たりして、本物の英語に触れる機会を増やすのが一番です。
じゃあ参考書とかに頼らなくてもいいってこと?
ただ、いきなり洋書を読んだりするのが厳しい!と言う人はさらなるグレードアップに向けて、役立つ本を紹介していくよ。
このレベルで必要になる学習は主に次の3点。
- リーディング力
- ライティング力
- リスニング&スピーキング力
自分の勉強や仕事の専門のために、高度な文章を読んだり、書いたりする英語力は必要だし、英語でコミュニケーションすることも必須ですね。
それでは、ラストの上級者向け!突き抜けた英語力を身につけるための英語学習の本を紹介します。
思考力をみがく 英文精読講義
『思考力をみがく 英文精読講義』は、英語上級者がリーディング力をもう1レベル上げるのに役立つ問題集。
かなり難解な英文を扱っています。ネイティブ向けの新聞や本を正確に読み解くための方法を学ぶことができます。
筆者の薬袋善郎氏はたくさんリーディング用の参考書を出していますが、基本コンセプトは「曖昧な部分を残さずにきっちり正確に読む力を身につけること」。
難しいレベルの英文になると「どうしても少し読めない部分が出てくる」。そんな人にお勧めです。
正直言って、かなり難しいけど、もう1段階リーディング力をレベルアップさせたい人は是非使ってほしい。
ここがおすすめ
- 正しく英文を読むための考え方が細かく解説されている。
- 15の英文を初級から上級まで段階的に学習できる。
- 学習の途中で入っている読み物的なエッセイが相当面白い。
薬袋善郎氏の参考書や問題集は、かなり難易度は高いけど、突き抜けた英語力を身に付けたい人は是非使ってみて欲しいですね。薬袋善郎氏の参考書や問題集については、別の記事でもまとめていますので合わせてお読みください。
-
【絶対に間違えない】本物のリーディング力が身に付く参考書|「薬袋善郎」のススメ
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自由英作文編 英作文のトレーニング 改訂版
『自由英作文編 英作文のトレーニング 改訂版』は、エッセイライティングや自由英作文に特化している英作文問題集。大学入試用ですが、バラグラフ構成やディスコースマーカーなどの解説が詳細です。
色々とエッセイライティング系の本は使ってきたけど、これが一番使える本だね。
ここがおすすめ
- 数十ページかけて英文の構成方法を解説する「序章」が熱い。
- 英作文を構成していくプロセスが細かに解説してあり、分かりやすい。
- 意見論述、イラスト・写真説明、手紙文、要約など様々な作文の練習ができる。
「大学入試向け」と言うことで、社会人の人や大学生なんかは敬遠するかもしれないけど、「序章」のためだけも買う価値があります。
「序章 英文を論理的に組み立てる」では、文章全体の構成から、序論・本論・結論の各パラグラフの作り方、ディスコースマーカーなどが、具体的な英文とともに解説されています。
序論を理解したらほとんどのエッセイライティングには対応できるよ。
聞く英語 実戦力徹底トレーニング
『聞く英語 実戦力徹底トレーニング』は、その名の通り実用的な英語を聞く練習に最適なもの。
ターゲット層は「もっと英語力を身に付けて業務をスムーズにこなせるようになりたい、英語中上級者(原文より抜粋)」となっています。
TOEIC600・英検2級ぐらいの英語力の方向けになりますね。
ここがおすすめ
- 「大枠を聞く・難しい音を聞く・単語に注意して聞く」とコンセプトを明確にして学習できる。
- 素材の難易度と英語の速さが、易しいものから難しいものへと段階的に学習できる。
- 会話、会議、プレゼン、電話、講義、アナウンスなど多くの形式の英語を聞くことができる。
- アメリカ以外のネイティブ(イギリスやオーストラリアなど)の音声でも練習できる。
合わせて40の英文を聞いていくわけだけど、1つ1つの英文にミッションが課されています。ミッションの内容は、例えば、メモを取る、誤りを訂正する、などがあります。
また、上の画像にある「Unit 18 騒がしい場所で英語を聞く」のように、実際のリアルな場面や状況を想定して、英語の聞き取りができるのも面白いところですね。
こういうのがあると飽きずにリスニング学習ができそうね。
やっぱり「ただ聞くだけ」より「聞く目的」や「リアルさ」を意識した方がいいからね。
まとめ 英語の勉強アドバイス
この記事では、2022年のおすすめ英語の勉強の本をレベル別に紹介してきました。
繰り返しますが、自分の現在の英語レベルに応じたものを選んで勉強した方が圧倒的に効率がいい。
今回紹介した13冊の本の中で、「これだ!」とピンときたものを手に取って英語の勉強をしてみてください。
最後に、英語の勉強のアドバイスをしておきます!
勉強だけでなくスポーツなどにも当てはまりますが、次の3つが大切です。
- 勉強の計画を立てる
- 毎日少しずつ勉強する
- 最低でも3ヶ月は継続する
英語の勉強の本を手にして、勉強をスタートしても、そんなにすぐには結果は出ません。
毎日少しずつできるように、計画を立てて、それを最低3ヶ月は続けていきましょう。
英語の勉強に失敗している人のほとんどは、この3つができていないことが原因。
英語はコツコツやれば誰でもできるようになります。
数学や理科などのようにセンスが不要なのが英語です。もっとも、英文学とかを研究するにはセンスは必要かもしれないですけど。
英文科でいたけど、自分にはセンスがないので諦めましたよ(泣)。
実用英語くらいではセンスなんかいらないです。勉強と練習あるのみ。誰でも英語はできるようになります。
応援しています。
頑張りましょう!