大学受験の英語の成績を最短で上げたい!どんな勉強をしたらいいですか?
受験本番まで時間が無く、英語が伸び悩む高校3年生はもちろん、模擬試験の対策に悩んでいる高校1年生や2年生も考えることは同じ。
最短で結果が出したい!
受験英語の定説ですが、勉強した結果が出るには、最低でも3ヶ月かかると言われています。
逆に言えば、3ヶ月きちんと勉強すれば結果が出るのが英語という教科。
ずっと英語の勉強をしてるけど・・・なかなか結果が出ない・・・。
なかなか結果が出ない人は、自分に合わない教材で勉強しているのかもしれないよ。
最短(約3ヶ月)で結果を出すには、自分の学力にあった教材を使って英語の勉強をする必要があります。
この記事では最短で結果を出すための偏差値別の重点ポイントとおすすめの教材を紹介します。
大学入学共通テストまでラストスパート!の受験生はぜひ参考にしてくださいね。
この記事で分かること
- 大学受験のための英語の勉強方法
- 偏差値40から70までの英語の取り組み方
- 偏差値別のおすすめ教材
注意
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偏差値40からの大学受験英語勉強法
偏差値40未満や40前後の人。つまり、英語が本当に苦手な人。学校の定期テストや模擬試験を受験しても、点数が取れない所か解答用紙を埋めることもできないレベルですよね。
このくらいのレベルの人は英語が苦痛で仕方ないから、やることを絞って勉強していこう。
偏差値40前後の人は単語と中学英文法
偏差値が40前後の人がすべき英語の勉強は、まず英単語を覚えること。
英文法や長文読解とかも気になるところですが、知らない単語が多すぎて、そもそも英文の意味が分からないと、問題を解く所ではありません。
乱暴な言い方だけど、まずは単語を覚えるだけで、すぐに偏差値は50近くになるよ。
やっぱり英単語なんですね。暗記ものって苦手なんですけど、コツありますか?
暗記のコツは、どれだけたくさん繰り返すか。
毎日、繰り返し、目にする、耳にする、口にする。繰り返しで覚えていきます。根気よくやっていくしかありません。単語の覚え方については、別の記事でまとめていますので合わせてお読みください。
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【難関受験・TOEIC900・英検1級対策】英単語の勉強法
続きを見る
単語と一緒に勉強するのは、中学校で習う基本英文法。
偏差値40前後の人は中学校の復習が必須です。高校で習う英文法の前に中学英文法の土台を作らないといけません。
中学英文法は英語の基礎!
背伸びせずに中学英語に立ち戻って学習をしていくことが一番の近道です。
大学受験を控える高校3年生ともなると、焦って「単語や基本英文法なんかやってる暇はない!!!」と考えてしまうかもしれないけど、地道にコツコツやることが一番効果的ですよ。
偏差値40前後の人が使うべき教材
偏差値が40前後の人が使うべき教材はスバリ「単語帳」。
ひょっとすると、学校で購入しているものがあるかもしれないでの、それでも十分ですが、大学受験に関しては、旺文社のターゲットシリーズが鉄板。
偏差値40前後の人は、中学英単語から覚えていく必要があるので、ターゲットシリーズの中でも簡単な『基本英単語・熟語ターゲット1100』か『英単語ターゲット1200』を使って、英語の基礎作りをしていきましょう。
後々のことを考えていきなり『ターゲット1900』を使うのもあり!
もし『ターゲット1900』を利用するなら、まずは「Part 1 常に試験に出る基本単語800」だけに取り組むのが良いですよ。
中学英文法の復習には定番のくもん式の『くもんの中学英文法』です。
シンプルでわかりやすい説明で、中学英文法をサッと復習したい人には最適です。詳細は別の記事をお読みください。
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名著『くもんの中学英文法』が改訂。使い勝手をレビュー|現役英語教師が解説
続きを見る
偏差値50からの大学受験英語勉強法
偏差値50前後であれば、ある程度の基本単語と文法は知っているという状態。
大体の英文の意味が分かるから、文法問題や長文問題の正答率は半分程度です。
さらに偏差値アップを目指すために力を入れるのは次の3つ。
- 英単語を増やす
- イディオムを覚える
- 文法・語法問題に取り組む
偏差値50前後の人は文法問題とイディオムを学ぶ
偏差値50前後の人が60の壁を越えるためには、文法問題とイディオムを学んでいきましょう。
英文法の問題に力を入れるんですね。
模擬試験や受験英語で、一番結果が出やすいのが文法・語法問題だよ。
文法・語法の問題は、「空欄補充」、「選択式」、「並べ替え」などの形式がありますが、イディオムを知っているだけで解けるような問題もあるし、文法問題にしても出るポイントは大体決まっています。
文法・語法問題で点が取れるように勉強すれば、得点が上がって偏差値がアップするだけでなく、長文を読む土台も身につき、一石二鳥です。
偏差値60の壁を越えるために、ここを頑張っていきましょう。
偏差値50前後の人が使うべき教材
偏差値50前後の人が使うべき教材は、文法・語法問題集と熟語帳、さらに文法参考書。
学習の流れ
- 熟語帳でイディオムを覚える
- 文法・語法問題集を解く
- 分からないところは参考書で確認する
単純だけど、この学習を繰り返していきます。3ヶ月あれば問題集を2、3周できます。
目指すレベルは、問題を見ると答えと解説がパッと思い浮かぶレベル!
文法問題集や参考書もいろいろとあります。長年英語教師をしてきた経験からおすすめを1冊ずつ紹介します。
いいづな書店の「Vintage」と「Evergreen」をおすすめします。目新しさはありませんが、その分絶対に外れが無い。
「説明がわかりやすく、抜けが無い、良問を集めている」という3点でおすすめです。
『英文法・語法問題 Vintage(ビンテージ)』は文法・語法問題集のど定番。文法項目別に問題を学べるし、イディオム問題もまとめてあるので、別に熟語集を購入せずに、これ1冊で勝負できます。
並べ替え問題も豊富なので、文法・語法問題だけでなく、同時に英作文の基礎も身につきます。
文法参考書『Evergreen』は鉄板の文法参考書。これ1冊でほとんど全ての英語の疑問を解消できます。
Vintageで文法問題を解きながら、語法とイディオムを覚える。不明なところは『Evergreen』で解決する。この勉強をコツコツと繰り返していくことで、偏差値60オーバーの英語力を身に付けていきましょう。
英文法の参考書や具体的な勉強方法については、別の記事でまとめていますので合わせてお読みください。
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【2024年版】英文法攻略のための問題集と参考書|現役英語教師が解説
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【英文法勉強法】3ヶ月で結果を出す学習方法
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偏差値60からの大学受験英語勉強法
偏差値60を超え、70を目指す人にとって必要なのが、英語長文でがっつり得点する力。長文での50%以上安定して得点することが必要です。ここから長文問題をにも力を入れていきましょう。
さらに、和文英訳や自由英作文でも安定して得点していきたいところですね。
偏差値60前後の人は、ある程度の受験英単語、英文法はマスターできている状態。それを利用して、長文を読む力や英語を書く力を上げていきます。
偏差値60前後の人はリーディングスキルと英作文
偏差値60前後で伸び悩んでいる人の特徴は、長文や作文で点数が取れると時もあれば、取れない時もあって、安定した点数が取れないこと。
もう1段階、英語力を上げるには、読むための技術・リーディングスキルと作文力を身に付けよう。
ここからググッとレベルを上げていくためには、なんとなく英語を読んだり書いたりするのはやめて、英文のパラグラフ構造や展開を考えていく必要があります。
具体的に何を意識したら良いですか?
リーディングスキル身につける練習と作文の練習がいいね。
リーディングスキルと言えば有名なところで・・・
- スラッシュリーディング(速読の技術)
- パラグラフリーディング(段落の意識)
- ディスコースマーカー(文脈の意識)
この3つは最低でも身に付けておきましょう。リーディングスキルについては、別の記事にまとめていますので合わせてお読みください。
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英語リーディングの伸びる勉強法【5つの手順で攻略】
続きを見る
リーディングスキルは、読むだけでなく、書くことにも役立つよ。
偏差値60前後の人が使うべき教材
偏差値60前後の人が安定して長文問題で得点を取るために、必要なのはリーディングスキル。長文問題集はたくさんありますが、リーディングスキルの練習を重視したものを選びましょう。
スラッシュリーディングの教本といえば、『英文直読TRY AGAIN!』がおすすめ。英語を語順のままで読んでいく方法で、読むスピードが格段に上がります。
パラグラフリーディングには『英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー』が定番。パラグラフの構成や展開を豊富な問題と一緒に分かり易く説明しています。全部で3冊ありますが、基本の考え方は(1)だけでも十分ですよ。
ディスコースマーカーを学ぶには『ディスコースマーカー英文読解』をおすすめします。ディスコースマーカーに特化したほぼ唯一の問題集で、英文自体の難易度も高く無いので、ディスコースマーカーをしっかりと意識して学ぶことができます。
同時に英作文にも力を入れていきたいのが偏差値60前後の英語力。
一口に作文力と言っても、和文英訳の力と英語の文章を組み立てる力の2つがあります。
まずは、基本的な英作文をきっちりと書くために、おすすめなのが『大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編』になります。66の文法ポイントで基本から和文英訳が勉強できます。1日2つずつ取り組めば1ヶ月で終わるので、3ヶ月で3周して、書く基礎をがっつり身につけましょう。
自由英作文などのエッセイライティングに必要な文章を組み立てる力には、『自由英作文編 英作文のトレーニング 改訂版』がおすすめ。自由英作文のほぼすべての形式に対応しているし、論理的に英文を書くための構成などを学ぶことができます。
偏差値70からの大学受験英語勉強法
偏差値70前後の人が安定して70を超えて、80近くの偏差値に届くために、必要な力は「正確さと緻密さ」の2つ。
特に、英語長文と英作文の問題では、「正確に緻密に英語を読む・書く」能力の有無で差がつきます。
英語の勉強も量を増やすことから、「質を上げる」という作戦になります。
偏差値70前後の人は勉強の質を上げる
偏差値70前後の人が取り組むべき課題は、英語学習の質を上げていくことです。
質を上げるにはどうしたら良いのですか?
英語長文でいえば「精読」。英作文では難易度の高い和文英訳問題にじっくり取り組むのが良いね。
精読は、英文の一文一文、一語一語の意味や働きを意識して、丁寧に読んでいく練習。一番良いのは、英文解釈系の問題集を利用した和訳問題にじっくり取り組むこと。
英文和訳というと時代遅れのような感じがするけど、英文を日本語にするのは、とても効果の高い英語の訓練。
英文の中に1語でも曖昧な単語があれば、きっちりと和訳することができません。1つ1つの単語の意味や用法に注意して、和訳することで、正確に緻密に英文を読むことができるようになります。
和文英訳問題も同様です。与えられた日本語を元にして、じっくり日本語や英語の働きを考え、組み立てていく中で、英語を正確に使えるようになります。
偏差値70前後の人が使うべき教材
偏差値70前後であれば、だいたいの長文は読める状態です。
ここからさらに一歩レベルを上げるためには、思考力に負荷がかかるような英文を読んでいきましょう。
東大・京大クラスに対応した問題集を利用しても良いですが、『思考力をみがく 英文精読講義』がおすすめ1冊になります。1語1語の働きや文脈の流れをじっくりと意識させてくれる良問を集めた一冊です。
著者である薬袋善郎氏の英文解釈の考え方については別の記事でまとめています。合わせてお読みください。
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【絶対に間違えない】本物のリーディング力が身に付く参考書|「薬袋善郎」のススメ
続きを見る
英作文に関しても、70前後の人であれば大体の作文は書けるレベルです。このレベルでは、細かいところを丁寧に仕上げていける問題集を利用していきましょう。
まずは『大学入試 最難関大への英作文 ハイパートレーニング』をおすすめ。東大や京大などが中心で難易度は高めです。与えられた日本語の意味を噛み砕いて、ふさわしい英語に直していく作業は、英語力をグッと上げてくれます。
さらに作文ではもう1冊、『減点されない英作文 改訂版』。
タイトルの通り、受験生が間違いやすいポイントに絞ってくれているので、細かいミスを減らして作文力を上げていきましょう。
まとめ 大学受験の英語で最短で結果を出すために
大学受験の英語で結果を出すには、最短でも3ヶ月程度はかかります。
まずは、3ヶ月焦らずに自分の英語力に応じた学習に取り組んでいきましょう。
- 偏差値40前後→英単語と中学文法
- 偏差値50前後→文法・語法の強化
- 偏差値60前後→長文の強化
- 偏差値70前後→正確さと緻密さの向上
英語は努力に応じて成績が必ず上がる教科。するべきことを確実にしていこう。
英語ができない!受験まで時間がない!と焦って身の丈に合わない教材ばかりやっていても、効果的とは言えません。
自分の今のレベル(偏差値)を踏まえた勉強をしていきましょう。
最短で結果を出す方法は一見遠回りです。
最後までお読みいただきありがとうございました。