英語の長文を読むのがすごく苦手で、どうやって勉強をしたらいいですか?
英語の長文読解は英語学習のネックの一つ。
苦手な人も多いですね。
大学入試はもちろん、英検やTOEICのリーディングパートでも、大きなウェイトを占めています。
しかし!英語のリーディングは間違った勉強をしている人が多い。
こんな方におすすめ
- 英語リーディングが苦手
- 英語リーディングの勉強法が知りたい
- 長文問題をたくさん解いているが思うようにリーディング力が伸びない
長文問題を解いているけど伸びない。まさに私です・・・。
英語のリーディング力は正しい手順で勉強したら必ず伸びる!
今回は英語リーディングの正しい学習手順を紹介します。
頑張って勉強しているけど、英語のリーディングが伸び悩んでいる人の助けになれば幸いです。
英語リーディングの勉強法はインプットからアウトプットの順番で
英語リーディングの勉強法はまずインプットから始めることが基本。
インプットから始めるってどういうことですか?
「いきなり英語の文章を読め!」って言われても読めないよね。
英語リーディング学習のインプットとアウトプットのイメージは下の図のような感じ。
英語を読むために必要な知識や技術を学ぶことがINPUT(インプット)になります。
リーディングができない!という人は、英語を読むために必要なことを学ばず、ただOUTPUT(読む練習)ばかりしているから読めないのです。
例えたら、泳ぎ方を知らずに海へ放り投げられるようなもの。
英語の長文読解やリーディングが苦手な人はインプットの勉強が不足している人が多い。必要なインプットをしてからアウトプット(読む練習)へとつなげていきましょう。
まず読むための知識が必要ということですね。
そうだね。読むための準備をしっかり学んでから読む練習をしていこう。
では、読むための準備として、必要なインプット作業について検討していきましょう。
大きく3つのインプットが必要ですよ。
英語リーディング力の勉強法 3つのインプット
英語リーディング力の勉強法のスタートは3つのインプットをしていくことです。
3つのインプット
- 単語・文法・構文等
- リーディングスキル
- スキーマ
単語とかはなんとなく分かりますが、あとの2つがよく分からないです。
1つずつ確認していくよ。
英語リーディングの勉強法①単語・文法・構文のインプット
まず、最初のインプットは単語・文法・構文です。
英語を読む上で、やはり単語の意味や語法を知らないといけないし、文法や構文を知らないと読めません。
そうですね。以前、単語が大切と言われてから単語ノートを作って覚えています。
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単語や文法等で引っかかっていたら読めないから、基本的な英文法はしっかりと理解しておこう。
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これは毎日コツコツと積み上げていくしかない部分です。
単語と文法はやはり基本ですよね。このインプットが大切というのはよく分かります!
英語リーディングの勉強法②リーディングスキルのインプット
次にすべきはリーディングスキルのインプットになります。
これがよく分からないんです。
リーディングスキルというのは、読むための技術・コツだと思ったらいいよ。
リーディングスキルは英語を読んでいくための技術やテクニックになります。
代表的なリーディングスキル
- スラッシュリーディング
- パラグラフリーディング
- ディスコースマーカーの知識
スラッシュリーディング
「スラッシュリーディング」はスラッシュを入れながら英語を語順のまま読んでいく読み方。日本語的な返り読みを脱却して、英語の語順のまま読んでいくためには必須のスキルになりますね。
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パラグラフリーディング
「パラグラフリーディング」は段落の構成を意識しながら読んでいく方法。ある程度まとまった長さの英文を読むには、段落構成を意識して読んでいかないと正しく読めないこともあります。
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ディスコースマーカー
「ディスコースマーカー」は文章の道しるべ。このディスコースマーカーを知ることで英文を読むヒントになります。これを知っていると、知らないとでは雲泥の差がつきます。
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なるほど・・・。リーディングスキルはあんまり強く意識したことがないかも知れません。
リーディングスキルの有無はリーディング力に大きく関わることだからね。
こうした正しく読むための技術・リーディングスキルを知っておくことも大切なインプットになります。
続いて、最後のインプットの「スキーマ」を確認していきましょう。
英語リーディングの勉強法③スキーマのインプット
最後のインプットは「スキーマ」になります。あまり聞き慣れない言葉かも知れないですが、スキーマを意識して取り入れるとリーディング力がググッと上がります。
初耳です。スキーマって何ですか??
英語学習でいうスキーマは簡単にいうと「背景知識」のことだね。
文章を読んだり、話を聞くとき、読者は「自分の持っている背景知識」を利用して理解します。これは日本語でも英語でも同じこと。
自分の得意な話題だったら英文を理解しやすいことがよくありますよね。
確かに。自分の好きなコンピューター系の話とかすぐ理解できるけど、医療系の話はちょっと何言っているのか分からないですね。
自分の得意なジャンルだけでなく、様々なジャンルに関する知識を広げておくと、英語を読むときに理解の助けになります。
スキーマのインプットに関しては、普段から新聞(日本語でも良い)や本を読んだり、ニュースを見たりして、見聞を広げるようにしていくだけ。自分が全く知らないジャンルを作らないようにしておきだいですね。
英語の勉強だけでなく、普段からいろんな分野の情報収集に努めておくことが英語を読むことに役立つよ。
英語リーディング力の勉強法2つのアウトプット
英語リーディング力の勉強法の次の段階はいよいよアウトプットになります。
ここでのアウトプットは「英語を読む練習」というニュアンスでとらえて欲しい。
3つのインプットをして終わりではなく、このインプットを「読む練習」をして、リーディングに使えるレベルを目指していきます。
アウトプットの「読む練習」は2つのステップがあります。
リーディング2つのアウトプット
- 精読(読む質を上げる)
- 多読(量を読んでスピードを上げる)
英語リーディングアウトプット①精読で質を上げる
英語リーディングの勉強法のアウトプットの1つ目は、精読をすることです。
精読:細かいところまでよく注意して読むこと。
具体的にどういうことをしたら良いですか??
「精読する」というのは、簡単にいうと次の3点ができることです。
精読のポイント
- 英文の文法的な構造が理解・説明できる。
- 英文の文章構成が理解説明できる。
- 自然な日本語に直せる。
英文に出てくる単語の意味や文法的な働き・構文を見抜いて、きちんと説明できるかどうか。
インプットで取り入れた知識を使えるかどうかをチェックすることが精読になります。
ポイント
Seeing a doctor in America is so expensive that people look for the best treatment available.
例えば上の英文を読んで、なんとなく日本語にするのではなく、1語1語の働き等を説明できるかどうかを大切にしましょう。
Seeing a doctor in Americaは動名詞のカタマリで主語の働き。動詞はis。その後so〜that構文が使われているね。
みたいに理解と説明ができたらいいんですね。
そうして曖昧なところがあったら、単語や文法・構文を再確認して、さらにインプットを増やす。
同時に、段落構成や働きをきちんと理解できるように徹底的に丁寧に読みます。
日本語に直す必要はありますか??
個人的な見解だけど必要ある。自分の経験上、英文の理解が曖昧な部分はうまく日本語にできない。
私の経験ですが、変な日本語になっていたり、訳し間違っているところは、英文の内容を読み違えたりしている場合が圧倒的に多かったです。
精読に関して言えば鉛筆を手に日本語に直すという作業を丁寧にしていくことをお勧めします。
英語リーディングのアウトプット②多読でスピードをあげる
英語リーディングの勉強法のアウトプットの2つ目は多読で英語を読む量を増やすことです。
多読の目的は大きく2つ。
多読の2つの目的
- 英語の文章に慣れる
- 知識やスキルの活用スピードを上げる
まず大切なのは、たくさん読むことで英語を読むことに慣れること。英文に慣れることで、精読の時と同じような知識やスキルの活用を素早くできるようになります。
精読は時間をかけてじっくりと知識を活用しました。多読はそのスピードを上げることが目的です。
精読で正しく読むことを練習したら、多読でスピードアップを目指そう。
スピードを上げることが目的なので、多読をする場合はなるべく簡単な教材から始めることをお勧めします。多読については以下の記事でまとめていますので合わせてお読みください。
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英語リーディングの勉強法インプットとアウトプットのバランスが大事
英語リーディングの勉強法で大切なのはインプットとアウトプットのバランスを取ること。
私の場合、アウトプットばかり重視していたからよくなかったんですね。
そうだね。どちらも大切。両方にバランスよく取り組んでいくことが必要だね。
英語のリーディングの勉強法をまとめてみます。
あれ?INPUTとOUTPUTの矢印がさっきと違いますね。
そうだね。この2つは互いに支え合っている要素だからね。
英語のリーディングの勉強はインプットから入ってアウトプットへつながります。
しかし、アウトプット(読む練習)をする中で、新たに必要となる知識をまたインプットしていきます。
インプットとアウトプットを繰り返して、よりレベルの高いリーディング力を身につけていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。